タイトーのレトロゲームを遊ぶことができる、小型ゲーム機の「イーグレットツーミニ+パドル&トラックボールパック」をレビューします。
イーグレットツーミニ本体に加えて、パドル&トラックボールコントローラーがついてくるセットのものになります。
イーグレットツーミニとは
イーグレットツーミニ(EGRETII Mini)は、タイトーより2022年3月2日に発売されたミニゲーム機です。
外観はタイトーが1996年より自社運営アミューズメント施設で運用していたアーケード筐体「EGRETII」をモチーフにしています。
本体には1978年~1997年まで、ゲームセンターで稼働していた40タイトルを収録しており、別売りの専用SDカードで更に10タイトル増やすことができます。
SNKのネオジオミニ、セガのアストロシティミニとともに、「復刻系アーケードゲーム機」のひとつとして扱われます。
イーグレットツーミニ+パドル&トラックボールパックの仕様
イーグレットツーミニの仕様
製品サイズ | 幅150mm × 奥行き200mm × 高さ209mm |
重量 | 1130g |
最大消費電流 | 1.65A(本体のみ) |
推奨電源 | 5V/2.4A(12W以上) |
収録タイトル数 | 40タイトル |
液晶モニター | 5インチ液晶モニター(アスペクト比4:3、解像度1024×768) |
入力端子 | SDカードスロット、電源接続端子(USB type-C)、HDMI端子(TV出力用)、ヘッドホン端子(3.5mm)、コントローラー接続端子(USB Type-A)×2 |
パドル&トラックボールコントローラーの仕様
製品サイズ | 幅256mm × 奥行き116mm × 高さ48mm |
ケーブル | 2.0m |
重量 | 420g |
収録タイトル一覧
本体収録
クリックして開閉
ゲームタイトル | ジャンル | 稼働開始 |
---|---|---|
スペースインベーダー | シューティング | 1978年 |
ルナレスキュー | シューティング | 1978年 |
スチールワーカー | パズルアクション | 1980年 |
ルパン三世 | アクション | 1980年 |
クイックス | パズル | 1981年 |
パイレートピート | アクション | 1982年 |
アドベンチャーカヌー | アクション | 1982年 |
エレベーターアクション | アクション | 1983年 |
チャックンポップ | アクション | 1983年 |
アウターゾーン | アクション | 1984年 |
フェアリーランドストーリー | アクション | 1985年 |
影の伝説 | アクション | 1985年 |
ハレーズコメット | シューティング | 1986年 |
バブルボブル | アクション | 1986年 |
奇々怪界 | シューティング | 1986年 |
スクランブルフォーメーション | シューティング | 1986年 |
ラスタンサーガ | アクション | 1987年 |
究極タイガー | シューティング | 1987年 |
レインボーアイランドEXTRA | アクション | 1988年 |
レイメイズ | ドットイート | 1988年 |
ニュージーランドストーリー | アクション | 1988年 |
TATSUJIN | シューティング | 1988年 |
ドンドコドン | アクション | 1989年 |
バイオレンスファイト | 対戦格闘 | 1989年 |
カダッシュ | アクションRPG | 1989年 |
ヴォルフィード | パズル | 1989年 |
ミズバク大冒険 | アクション | 1990年 |
ガンフロンティア | シューティング | 1990年 |
ルナーク | アクション | 1990年 |
ハットトリックヒーロー | スポーツ | 1990年 |
ニンジャキッズ | アクション | 1990年 |
メタルブラック | シューティング | 1991年 |
レイフォース | シューティング | 1993年 |
カイザーナックル | 対戦格闘 | 1994年 |
ダライアス外伝 | シューティング | 1994年 |
バブルシンフォニー | アクション | 1994年 |
エレベーターアクションリターンズ | アクション | 1994年 |
断仇牙 | 対戦格闘 | 1994年 |
パズルボブル2X | パズル | 1995年 |
バブルメモリーズ | アクション | 1995年 |
パドル&トラックボールゲーム拡張セット収録
クリックして開閉
ゲームタイトル | ジャンル | 稼働開始 |
---|---|---|
マリンデート | アクション | 1981年 |
ストライクボウリング | スポーツ | 1982年 |
バーディーキング | スポーツ | 1982年 |
アルカノイド | ブロック | 1986年 |
アルカノイド リベンジオブDOH | ブロック | 1987年 |
プランプポップ | 風船割り | 1987年 |
サイバリオン | シューティング | 1988年 |
キャメルトライ | メイズ | 1989年 |
アルカノイドリターンズ | ブロック | 1997年 |
プチカラット | パズル | 1997年 |
イーグレットツー ミニ アーケードメモリーズ VOL.1(SDカード)収録
クリックして開閉
ゲームタイトル | ジャンル | 稼働開始 |
---|---|---|
グレートソードマン | スポーツ | 1984年 |
黄金の城 | アクション | 1986年 |
スラップファイト | シューティング | 1986年 |
大旋風 | シューティング | 1989年 |
プリルラ | アクション | 1991年 |
グリッドシーカー | シューティング | 1992年 |
ライディングファイト | アクション | 1992年 |
ライトブリンガー | アクション | 1993年 |
逆鱗弾 | シューティング | 1995年 |
クレオパトラフォーチュン | パズル | 1996年 |
イーグレットツーミニの同梱物をチェック
今回購入したのは、「イーグレットツーミニ+パドル&トラックボールパック」ということで開封したら、イーグレットツーミニ本体とパドル&トラックボールコントローラーの2つの箱が出てきました。
イーグレットツーミニ本体の付属品は下記の通りです。
- イーグレットツーミニ本体
- 電源用USBケーブル
- HDMIケーブル
- インストラクションパネル
- ステッカー
- マニュアル
電源アダプタは同梱されていません。別途購入する必要があります。推奨は5V/2.4A以上です。
パドル&トラックボールコントローラーの付属品は以下の通りです。
- パドル&トラックボールコントローラー本体
- SDカード
- マニュアル
今回、初回限定版ということで、ゲーム音源の入ったCDとインストラクションパネルにはめるインストカードが付属します。
イーグレットツーミニの外観
正面
イーグレットツーミニの外観をチェックします。正面です。初めから保護フィルムが貼られています。
ジョイスティックです。後述しますが、底面の切替レバーで8方向⇔4方向の切替ができます。
ボタンです。ボタンの数はA~Fまであり、全部あわせて6つあります。
ピンクのボタンは「STARTボタン」、青のボタンは「CREDITボタン」、白のボタンは「MENUボタン」です。
液晶は5インチで、アスペクト比4:3、解像度1024×768です。
液晶サイズは大きいので、保護フィルムを張ることをおすすめします。なお、貼るのはかなり難しく、自分の場合、気泡がでてしまいました。
モニターの回転ギミックが搭載されています。
プレイするゲームに合わせて、モニターの向きを縦・横に変更できます。
液晶の上には、スピーカーが左右両サイドに配置されています。また、スピーカーの上には、イルミネーションパネルがあります。電源が入るとパネルが光ります。
上部にはインストラクションパネルをはめることができます。
サイド
右サイドにはSDカードスロットがあります。「イーグレットツー ミニ アーケードメモリーズ VOL.1」などの別売りのSDカードを使えば、遊べるゲームタイトルは増えます。
背面
背面です。背面にはインターフェースがあります。
背面のインターフェースは以下の通りです。
- 電源スイッチ
- コントロール端子1P
- コントロール端子2P
- HDMI出力端子
- イヤホンジャック
- 電源用USB端子(USB Type-C)
底面
底面です。四方には滑り止め用のゴム脚があります。
4方向⇔8方向レバーです。ゲームによっては適宜切り替えた方がスムーズにプレーできます。
パドル&トラックボールコントローラー
パドル&トラックボールコントローラーです。アルカノイドなど、対応ゲームをプレーする際に使用します。
トラックボールです。
パドルコントローラーです。
Aボタンが左右2つあります。
STARTボタン、MENUボタン、CREDITボタンです。
実際にゲームをプレーしてみて
ここからは実際にイーグレットツーミニをプレーした自分の感想をお伝えします。まずゲーム画面の見やすさの感想です。5インチの液晶画面は小型ゲーム機としてはかなり大きく、シューティングなどでも自機が大きく表示され、かなり見やすいです。発色も申し分ないです。
例えば、縦シューティングの「レイフォース」では、横画面だと両端に黒帯が表示されていますが、縦画面だと黒帯が消え、より大きくゲーム画面が表示されます。
HDMI出力して、外部モニターにゲーム画面を映してみました。画面がぼやけることなく、綺麗に出力されていました。音もしっかりモニターから出力されています。
ゲームは途中でもセーブ可能なので、すぐに続きからゲームを始められます。
レバーもボタンも大きく、操作感は良好です。ただし、繊細な操作が要求されるシューティングではすこしプレーしづらかったです。シューティングゲームをプレーするのなら、別売りの専用コントローラーがあった方がいいかもしれません。
2023年7月現在、別売りの専用コントロールパッドは入手しづらい状況になっています。
パドル&トラックボールコントローラーを使って、ゲームをプレーしてみました。トラックボールは大きく操作しやすかったですが、パドルコントローラーは小さく操作しづらいと感じました。
アップデートにより、パドル&トラックボールコントローラーを接続するだけで、ゲームが追加されるようになりました。SDカードを差す手間が省かれるので、便利だと感じました。
アストロシティミニ、ネオジオミニと比較
最後に、同じ小型ゲーム機のアストロシティミニ、ネオジオミニと大きさを比較してみました。並べてみると、イーグレットツーミニの大きさが一際目立ちます。画面サイズもイーグレットツーミニが大きく、ゲーム画面が見やすいです。
レバーとボタンを比較します。ネオジオミニのレバーはカチカチとした感触は一切なく、またレバー自体は小さく、正直操作はしづらいです。ボタンの感触もアーケードの筐体と異なり、ただのボタンといった感じで押し心地はイマイチです。
アストロシティミニのレバーはカチカチとした感触はありますが、レバーの可動範囲が狭く、操作はしにくいです。ボタンの感触はアーケードの筐体と似ており、好印象です。ただし、少し小さいので若干押しにくいです。
一方、イーグレットツーミニのレバーはカチカチとした感触はあり、レバー自体の可動範囲が広く、またレバー自体のサイズも大きいので、操作はしやすいです。ボタンの感触はアストロシティミニ同様、アーケードの筐体と似ており、良好でした。
結論からいって、ゲームのプレーのしやすさで比較すると、イーグレットツーミニの圧勝でした。
イーグレットツーミニ+パドル&トラックボールパックの良いところ・悪かったところ
メリット | デメリット |
---|---|
レバー、ボタンが大きく操作しやすい モニター画面が大きい 縦画面、横画面に変更可能 スピーカーの音は良好 SDカードでゲームを追加可能 レバーを4方向若しくは8方向に切り替え可能 | シューティングなど、繊細な操作が要求されるゲームは少しプレーしづらい 電源アダプタが同梱されていない パドルコントローラーのつまみが小さく、操作しにくい 公式パッドなど一部の周辺機器は現在入手困難に |
まとめ
イーグレットツーミニは発売してから1年以上経過したこともあって、定期的にセールが行われています。
セール価格は定価の半額並みなので、かなりお得に購入できます。
この手のゲーム機は入手性が突然悪くなる可能性がありますので、欲しい方は今がチャンスなのかもしれません。