「AMZG25F6F」は、320Hzの超高リフレッシュレートと1msの高速応答速度を備えたゲーミングモニターです。
FastIPSパネルやHDR対応により、鮮やかで滑らかな映像を楽しめるだけでなく、Adaptive-Sync対応でティアリングを抑えた快適なプレイも可能です。
さらに、約2万円で手に入るコストパフォーマンスの高さや、ホワイトカラーのスタイリッシュなデザイン、長時間プレイでも疲れにくい設計など、ゲーマーに嬉しい機能が充実しています。
本記事では、AMZG25F6Fのスペック、使用感、設置方法から実際のゲームパフォーマンスまで詳しくレビューしていきます。
【商品提供:Amzfast】
AMZG25F6Fの仕様
AMZG25F6Fのスペック | |
---|---|
画面サイズ | 24.5インチ |
パネル種類 | FAST IPS |
解像度(横×縦) | 1920×1080(FHD) |
曲面/平面 | Flat |
リフレッシュレート | 320Hz |
輝度 | 350cd/m² |
色域 | DCI-P3 87%、sRGB 118% |
応答速度 | 1ms GTG |
入力端子 | HDMI 2.0×2、DP 1.4×2 |
保証 | 5年 |
参考価格 | 20,999円 |
「AMZG25F6F」は、中国のテレビ輸出トップ10企業のひとつ、Express Luck Group傘下のゲーミングモニターブランドの「Amzfast」のゲーミングモニターです。
Amzfastのゲーミングモニターは、大きく分けて、「湾曲シリーズ」と「ホワイトシリーズ」に分かれますが、今回レビューする「AMZG25F6F」は「ホワイトシリーズ」に分類されます。
「ホワイトシリーズ」はモニターがホワイトというだけでなく、競技向けFPSタイトルなどのプロ仕様のスペックを完備しています。
実際、「AMZG25F6F」は残像、遅延がほとんどないMPRT1ms、320Hzという高リフレッシュレートに対応しています。

AMZG25F6Fの外観

24.5型サイズなので、画面全体が視界に入りやすいです。デスクの場所もそれほど必要とせず、スッキリした印象です。スタンドはホワイトですが、モニター下のベゼル部分はブラックです。


上左右の3辺のフレームがないデザインなので、マルチディスプレイを構築してもつなぎ目はあまり気にならないと思います。

背面はすべてホワイトで統一されています。左下には電源ボタンとジョイスティックコントローラーが配置されています。

上部にジョイスティックコントローラー、下部に電源ボタンが配置されています。背面側にありますが、手を伸ばせば簡単に操作できます。

スタンドにはケーブルを通すことができるホールが設けられています。
AMZG25F6Fのインターフェース

背面のインターフェイスは、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×2というシンプルな構成。PCや家庭用機器に同時接続も十分可能です。
ちなみに一番左端は電源ジャック、右端はヘッドフォン用の3.5mmジャックが配置されています。
AMZG25F6Fの調整機能


AMZG25F6Fの調整機能はチルト(上下角度調節)のみに対応。スイベル(左右角度調節)、高さ調節には対応していません。

背面には、VESA規格(100mm × 100mm)対応のモニターアームを取り付けるスペースがあります。自分の見やすい環境に最適化するためにも、モニターアームの取り付けが推奨です。
付属品のチェック

AMZG25F6Fの段ボールパッケージです。上部には取っ手があるので、持ち運びしやすいです。






組み立て手順

組み立てはとても簡単。工具は一切必要ありません。まず、最初にスタンドポールとスタンドベースを接続し、スタンドを完成させます。

背面のVESA規格に対応したスペースにスタンドをロックさせます。これで組み立ては完了です。
OSDメニュー

背面のジョイスティックコントローラーを押し込むことで、ディスプレイの右下にOSDメニューが表示されます。OSDメニューからは様々な項目を設定できますが、今回はゲームに便利な機能に絞って紹介。

画面の中央にクロスヘアを表示できます。形や位置などカスタマイズが可能です。AI標準マーカーにすると、シーンに応じてクロスヘアの色が変化します。

画面の隅にリフレッシュレートが表示されます。

画面の隅にアラームが表示されます。

映像プリセットは、「オフ」、「Game」、「FPS」、「RTS」、「RPG」の5種類から設定できます。

ナイトビジョンをオンにすると暗い箇所が少し明るくなります。
ディスプレイを確認

ここからは「AMZG25F6F」のディスプレイのパフォーマンスを見ていきます。

動作検証に使ったマシンは、Ryzen 7 7800X3DとRTX 5060を搭載するものを用意。フルHDモニターとの相性はバッチリのGPUです。

まず、色域、明るさを確認するために、キャリブレーションツールの「datacolor Spyder X2 Elite」を使用。

色域はsRGBが100%、クリエイティブ作業で重要なAdobeRGBは81%、P3は86%でした。クリエイター向けのモニターと比べると色の再現性は若干劣りますが、通常のゲームプレーであれば全く問題にはなりません。

デュスプレイ側の輝度をMAXにした際の明るさは、273.5cd/m2、コントラスト比は1080:1でした。室内での利用であれば全く問題にならない輝度です。

IPSパネルということで、どの角度からも映像は見やすく、視野角は優秀です。
Windows上で320Hzに設定後、TestUFO 2.1で320Hzで動作していることを確認。スーパースローカメラで撮影したところ、明らかに320fpsのUFOの動きが一番滑らかでかつ、残像感が少なかったです。
「モンスターワイルズベンチマーク」、「FF14黄金のレガシーベンチマーク」を実行して、映像を確認。
カメラの都合上、60Hzでしか映せませんが動きも滑らかで、また、sRGBが100%ということで、色の表現も豊かです。
「AMZG25F6F」の仕様を確認しても、HDRに対応としか書かれておらず詳細は分かりませんでした。おそらく、HDR10対応だと予想します。
実際にHDRを有効にして、youtubeのHDRコンテンツを再生したところ、意外と良好なHDRの表示を確認できました。
AMZG25F6Fの消費電力

ワットチェッカーはラトックシステムの「RS-BTWATCH2」を使用し、AMZG25F6Fの消費電力を測定します。
アイドル時(10分間)と320Hzのステラブレード(10分間)実行中の平均・最大消費電力を見ていきます。
グラボ | 平均消費電力(W) | 最大消費電力(W) |
---|---|---|
アイドル時 | 21.68 | 21.79 |
ゲーム中 | 21.56 | 21.71 |
アイドル時もゲーム中も消費電力に変わりなく、ほぼ21~22Wを推移している感じでした。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
扱いやすい24.5インチのフルHD液晶 sRGB100%の色域 最大320Hz対応 応答速度が速い(MPRT1ms) 残像感がほとんどない メーカー5年保証 ホワイトモデル コストパフォーマンスが高い アイドル時もゲーム中も消費電力変化なし HDMIケーブル、Displayportケーブルが付属 VESA規格に対応 組み立てが簡単 Adaptive-Sync対応 HDR対応 | モニター下のベゼルが黒色 内蔵スピーカーなし スタンドの可動領域が少ない |
まとめ
Amzfast AMZG25F6Fは、320Hzリフレッシュレートと1ms応答速度で滑らかなゲーム体験を実現する高コスパゲーミングモニターです。
FastIPSパネルやHDR対応で鮮やかな映像を楽しめ、Adaptive-Syncでティアリングも抑制。
スタイリッシュなホワイトデザインとスリムベゼルでデスクにも映え、初心者から上級者まで幅広くおすすめできるゲーミングモニターです。