Razer BlackShark V3 Pro レビュー|異次元の低遅延と高音質でFPSで”勝てる”ゲーミングヘッドセット

FPSなどの競技性の高いゲームにおいて、勝敗を分ける決定的な要素、それは「音」です。わずかな足音、遠くの銃声…これらの”情報”をしっかり聞き取ることが勝利への近道となります。

「最高の音響環境を手に入れたい!」

そう思ってゲーミングヘッドセットを探し始めたものの、種類が多すぎて「結局どれがいいんだ?」と迷子になっていませんか?

そんな迷っている方におすすめしたいのが今回レビューする、「Razer BlackShark V3 Pro」です。

本記事では、「Razer BlackShark V3 Pro」の外観、音質、マイク性能、装着感など、深く掘り下げてレビューします。

【商品提供:Razer Japan】

目次

Razer BlackShark V3 Proの仕様

スクロールできます
Razer BlackShark V3 ProRazer BlackShark V3Razer BlackShark V3 X HyperSpeed
ドライバー仕様50 mm50 mm50 mm
ドライバーの種類第 2 世代 Razer TriForce バイオセルロース 50 mm ドライバー第 2 世代 Razer TriForce チタン 50 mm ドライバー第 2 世代 Razer TriForce 50 mm ドライバー
マイクRazer HyperClear フルバンド 12 mm マイクRazer HyperClear 超広帯域 9.9 mm マイクRazer HyperClear カーディオイド 9.9 mm マイク
アクティブノイズキャンセリング有り無し無し
バーチャルサラウンドTHX Spatial AudioTHX Spatial Audio7.1 サラウンドサウンド
接続タイプ2.4 GHz ワイヤレス / Bluetooth / USB 有線 / 3.5 mm2.4 GHz ワイヤレス / Bluetooth / USB 有線2.4 GHz ワイヤレス / Bluetooth / USB 有線
バッテリー持続時間最大 70 時間 (2.4 GHz 接続)最大 70 時間 (2.4 GHz 接続)最大 70 時間 (2.4 GHz 接続)
重量367g270g270g
参考価格40,780円24,480円16,980円
製品保証2年2年2年

Razer BlackSharkシリーズは、まるで航空機パイロットのヘッドセットを彷彿とさせる、ユニークなデザインが目を引くゲーミングヘッドセットです。

見た目のカッコよさだけでなく、FPSなどの競技性の高いゲームに音質をチューニングしているので、プロゲーマーにも愛用されています。

今回レビューする、「Razer BlackShark V3 Pro」はV3という名の通り、初代から数えて3代目に位置付けられます。

Razer BlackShark V3シリーズには、フラッグシップの「Razer BlackShark V3 Pro」、ミドルクラスの「Razer BlackShark V3」、エントリークラスの「Razer BlackShark V3 X HyperSpeed」の3種類から展開されています。

それぞれスペックが異なります。

BlackShark V3 Proは、eスポーツ向け製品の評価や人気ランキングを取り扱う Prosettings.net において、ヘッドセット部門で高い評価やシェアを得ている製品として知られています。

Razer BlackShark V3 Proのパッケージ内容

Razer BlackShark V3 Proのパッケージ

Razer BlackShark V3 Proのパッケージは、Razerのブランドカラーである黒と蛍光色の緑を基調とした目を引くデザインです。

ブラック、ホワイト、XBOXカラーの3色が展開されていますが、本レビューで取り扱うのは、ホワイトモデルです。

Razer BlackShark V3 Proのパッケージ内容

パッケージ内容は以下の通りです。

パッケージ内容
  • Razer BlackShark V3 Pro×1
  • Razer HyperSpeed ワイヤレスドングル×1
  • Razer HyperClear フルバンド 12mm マイク×1
  • Type A – Type C ケーブル×1
  • 3.5mm TRRS アナログ – USB-C 変換ケーブル×1
  • 製品情報ガイド×1
  • ステッカー×1

Razer BlackShark V3 Proの特徴

Razer BlackShark V3 Proの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 第2世代 Razer TriForce バイオセルロース 50mm ドライバー
  • 第2世代 RAZER HYPERSPEED WIRELESS
  • RAZER FLOWKNIT 2 層メモリーフォームクッション
  • アダプティブ 15°スイベルジョイント
  • フルバンド 12mm マイク
  • ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング
  • 4つの接続モード
  • 大容量バッテリー搭載!70時間のバッテリー持続時間

それぞれ詳しく解説します。

第2世代 Razer TriForce バイオセルロース 50mm ドライバー

第2世代 Razer TriForce バイオセルロース 50mm ドライバー
引用:https://www.razer.com/jp-jp/technology/razer-triforce-drivers

ドライバーには、革新的な「第2世代 Razer TriForce バイオセルロース 50mm ドライバー」を搭載しています。

このドライバーの最大の特長は、振動板に「バイオセルロースダイヤフラム」を採用している点です。バイオセルロースとは、植物由来の極めて微細な繊維(セルロース)で構成された、天然素材です。

一般的な振動板では、大きな音を出す際などに不要な振動が発生し、これが音の「歪み」や「にごり」の原因となります。

しかし、バイオセルロースは、その特性によってこの不要な振動を極限まで抑制します。その結果、低音から高音まで輪郭がはっきりとした高解像度なサウンドを実現します。

第2世代 RAZER HYPERSPEED WIRELESS

第2世代 RAZER HYPERSPEED WIRELESS

「第2世代 RAZER HYPERSPEED WIRELESS」に対応しており、わずか10msという極限の超低遅延を実現。

レイテンシー
引用:https://www.razer.com/jp-jp/technology/razer-hyperspeed-wireless

一般的なゲーミングヘッドセットのレイテンシーが最大40ms程度であるのに対し、Razer BlackShark V3 Proは、驚異の10msという数値を叩き出しています。

この桁違いの低遅延性能のおかげで、「音が遅れて聞こえる」といったワイヤレス特有のストレスから完全に解放されます。

RAZER FLOWKNIT 2 層メモリーフォームクッション

RAZER FLOWKNIT 2 層メモリーフォームクッション

イヤーパッドには、「RAZER FLOWKNIT 2層メモリーフォームクッション」を採用しています。

これは、通気性の良い2層のファブリック構造により、側圧による負担を軽減し、長時間快適に使用できます。

ヘッドバンドにも「RAZER FLOWKNIT 2 層メモリーフォームクッション」は採用

ヘッドバンドにも「RAZER FLOWKNIT 2 層メモリーフォームクッション」は採用されています。

アダプティブ 15°スイベルジョイント

15度までの可動域(スイベル機能)

15度までの可動域(スイベル機能)により、フィット感と密閉性が向上します。

フルバンド 12mm マイク

フルバンド 12mm マイク

マイクは、一般的なゲーミングヘッドセットのマイクとは一線を画す12mmの大型マイクカプセルを採用しています。

カプセル径が大きいことでマイク感度が飛躍的に向上し、ささやき声のような小さな音から、熱を帯びた叫び声まで、しっかりと「拾い上げる」性能を実現しています。

加えて、マイクの周波数特性は人間の可聴域全体をカバーする20Hz~20kHzのフルバンドです。

これにより、単に音を伝えるだけでなく、声に含まれる抑揚や響きといったディテールを鮮明に捉え、より自然で臨場感あふれる音声を相手に届けることができます。

ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング

ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング
引用:https://www.razer.com/jp-jp/technology/hybrid-anc-active-noise-cancelling

通常のノイズキャンセリングよりも強力な「ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング(ANC)」を採用しています。

音を先読みする「フィードフォワード型」と、打ち消し損ねた音を検知・処理する「フィードバック型」の二つの技術を融合。これにより、ノイズキャンセリングの精度が飛躍的に向上しています。

周囲の雑音を打ち消し、ゲームの世界に深く没入できます。

4つの接続モード

4つの接続モード
引用:https://www.razer.com/jp-jp/gaming-headsets/razer-blackshark-v3-pro?srsltid=AfmBOorYZFhYVcFrjSZiW3gbInJRG0pJdg51my5IIdHn4Z40GzfIfDv2

2.4 GHz ワイヤレス / Bluetooth / USB有線 / 3.5 mm有線の超多機能な接続モードに対応しています。

すぐに有線接続に切り替えられるので、ゲーム中に「あ、バッテリーが切れる!」という焦りは無用。ノンストップでゲームを続けられます。

また、2.4 GHz ワイヤレスとBluetoothの同時接続に対応しており、これにより、オーディオミキシングが可能になります。

この機能に対応していることで以下のようなことが可能です。

  • Bluetooth接続したスマホからお気に入りのBGMを流す
  • チームメイトとゲーム内チャットをしつつ、スマホからの着信に対応する

大容量バッテリー搭載!70時間のバッテリー持続時間

大容量バッテリー搭載!70時間のバッテリー持続時間

バッテリー寿命は約70時間。週に一度の充電で、毎日10時間ゲームをプレーしても1週間は持つので、ハードゲーマーにも楽々対応。

たった15分の充電で、たっぷり6時間も遊べる

充電速度も速く、たった15分の充電で6時間も遊べます。

Razer BlackShark V3 Proの外観

Razer BlackShark V3 Proの外観

Razer BlackSharkシリーズといえば、航空機のパイロットが使用するヘッドセットからインスパイアされた、そのユニークなルックスが特徴的です。

もちろん、最新モデルのRazer BlackShark V3 Proも、そのデザインを忠実に継承しています。

左イヤーカップ
左イヤーカップ
右イヤーカップ
右イヤーカップ

イヤーカップは楕円形となっています。イヤーカップの中央にはRAZERのロゴが装飾されています。

イヤーカップカバーは、マグネット式

イヤーカップカバーは、マグネット式というこだわり設計。カチッと気持ちよく固定でき、取り外しもスムーズ。

さらに、近日中には交換用カバーの発売が決定しており、その日の気分やシーンに合わせた「着せ替え」が可能になります。

イヤーカップの内径のサイズ

イヤーカップの内径のサイズが、縦約6.5cm、横4.3cmと非常にゆったりとした設計になっています。一般的な耳のサイズであれば、すっぽりと収まるサイズ感です。

イヤーパッドの深さは約1.4cm

イヤーパッドの深さは約1.4cmあります。また底は傾斜がつけられており、耳にフィットしやすいように工夫されています。

イヤーパッドは取り外し可能ですが、ヘラなどを使う必要があり、交換難易度は高いです。

ヘッドバンドの上部

ヘッドバンドの上部にはRAZERの刻印があります。

Razer BlackShark V3 Proの調整

スライダー最小
スライダー最小
スライダー最大
スライダー最大

スライダーは約33mmの調整幅を持っているので、頭のサイズが大きい方でも安心です。

スイベル(右方向)
スイベル(右方向)
スイベル(左方向)
スイベル(左方向)

スライダーの基部には、左右最大15°まで可動する「スイベル機構」を搭載しています。

Razer BlackShark V3 Proのインターフェース

左イヤーカップのインターフェース

左イヤーカップのインターフェースは下記の通りです。

左イヤーカップのインターフェース
  • 音量コントロールノブ
  • マイクのミュート
  • 電源ボタン
  • USB Type C ポート
  • マイクポート
右イヤーカップのインターフェース

右イヤーカップのインターフェースは下記の通りです。

左イヤーカップのインターフェース
  • Smart Switchボタン
  • ゲーム/チャットバランスホイール
  • ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング (ANC) ボタン

Smart Switchボタンでは下記のような操作が可能です。

1回短く押す: イコライザープリセット(EQ)を素早く切り替え。
2回短く押す:2.4Ghz(低遅延)、Bluetooth(汎用)、または両方を同時に使う「同時オーディオ」モードを素早く切り替え。

Razer BlackShark V3 Proの重量

マイク無しの重量
マイクなし
マイク有りの重量
マイクあり

実測でマイク無しのヘッドホン単体の重量は368g、マイク有りでは384gでした。

Razer Synapse

統合ソフトウェア「Razer Synapse」で様々な設定が可能になります。

サウンド

サウンドで設定できるのは、以下の項目です。

  • イコライザー
  • ゲームプロファイル
  • 音量の調整、ゲーム/チャットバランス
  • THX SPATIAL AUDIO
  • オーディオ機能

イコライザー

イコライザー

イコライザーは、自分で細かく調整できるほか、ゲーム、映画、音楽、Eスポーツといった用途別のプリセットや、『VALORANT』、『Counter-Strike 2』など、特定ゲームに特化したプリセットも利用可能です。

ゲームプロファイル

ゲームプロファイル

ゲームタイトルごとにイコライザーを割り当てることができます。

音量の調整、ゲーム/チャットバランス

音量の調整、ゲーム/チャットバランス

音量の調整は文字通り音量を上下させる機能です。

一方、「ゲーム/チャットバランス」機能を使うと、ゲームの音声とボイスチャットの音声のどちらを強調するかを調整できます。

THX SPATIAL AUDIO

THX SPATIAL AUDIO

ステレオ、若しくは7.1.4チャンネルバーチャルサラウンドの「THX SPATIAL AUDIO」を選択できます。

オーディオ機能

オーディオ機能

『ゲーム/チャットバランスホイール』は、設定一つでマイクで自分の声を聞く機能(側音)、あるいは足音を際立たせるフットステープスケーリング機能へと役割を変えられます。

側音(マイクモニタリング)

「側音(マイクモニタリング)」機能を使えば、自分のマイク音声をヘッドセットでリアルタイムに聞くことができます。 これにより、自分の声の大きさやトーンを瞬時にチェック・調整できるため、配信や通話の質が格段に向上します。

フットステップスケーリング

「フットステップスケーリング」機能は、特定の音域(足音の周波数帯)を強調するよう設計された、専用のイコライザープリセットを内蔵しています。

ホイールを操作するだけで、この足音強調イコライザーへと瞬時に設定を切り替えられます。

エンハンスメント

エンハンスメントで設定できるのは、以下の項目です。

  • 超低レイテンシー
  • アクティブノイズキャンセリング
  • インコールオーディオミックス
  • オーディオ強化

超低レイテンシー

超低レイテンシー

驚異の超低レイテンシー(10ms)はゲームをプレーする上では魅力ですが、日常的な利用シーン(ウェブ閲覧、動画など)では、その恩恵はほとんどありません。

ゲーム以外ではあえて機能をオフにして、バッテリーを長持ちさせることができます。

アクティブノイズキャンセリング

アクティブノイズキャンセリング

強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)で周りの雑音をシャットアウトできます。アクティブノイズキャンセリングの効き具合は4段階から調整できます。

また、「環境認識モード」に切り替えることで、外部の音を自然に取り込めるので、ヘッドセットを外さずに周囲の状況を確認できます。

インコールオーディオミックス

インコールオーディオミックス

Bluetooth接続したスマホからの着信時の状況を設定できます。例えば、「音量を下げる」を選択すれば、着信時にゲームの音声が下がり、着信に気づきやすくなります。

オーディオ強化

オーディオ強化

ゲーム体験を左右する「音」を、下記の3つの項目から自分好みに調整できます。それぞれ0~100まで調整できます。

  • 音の正規化:微かな足音も聞き逃さないように、音量のバランスを整えます。
  • 低音ブースト:爆発音などの迫力を増し、臨場感を際立たせます。
  • 音声明瞭度:セリフがハッキリ聞こえるようになります。

マイク

マイクで設定できるのは、以下の項目です。

  • マイク
  • マイク強化
  • マイクイコライザー
  • マイクモニタリング(測音)

マイク

マイク

必要に応じて、マイクの音量を上げ下げできます。

マイク強化

マイク強化

マイク強化機能を使えば、配信や録音のクオリティが劇的に向上します。この機能によって、マイク音声のバランスが自動で最適化されるので、クリアで聞き取りやすい状態に整えることができます。

調整できるのは以下の4つの項目です。それぞれ0~100まで調整できます。

  • 音量正規化:音量を自動で安定化。大きすぎる音は下げ、小さすぎる音は持ち上げて、聴きとりやすい均一なレベルを保ちます。
  • ボーカルクオリティ:マイク音声を分離・増幅。クリアで存在感のあるボーカルサウンドを実現します。
  • ノイズキャンセリング:環境音や雑音を強力に遮断。音声をクリーンにし、声だけをクリアに届けます。
  • ボイスゲート:マイク感度を向上。小さな声や繊細な音の情報を逃さず、より多くマイク音声を取り込みます。

マイクイコライザー

マイクイコライザー

マイクのイコライザーを調整できます。プリセットはデフォルト、Eスポーツ、ブロードキャスト、フラットの4つがありますが、もちろん自分で調整も可能です。

マイクモニタリング(側音)

マイクモニタリング(側音)

自分のマイクに入った音を、ヘッドセットでリアルタイムに確認できます。0~15まで調整できます。

電源

電源で設定できるのは、以下の項目です。

  • ワイヤレスパワーセービング
  • インジケーターLED

ワイヤレスパワーセービング

ワイヤレスパワーセービング

「操作せずに放置しておくと、何分で自動的に電源が切れるか」を設定できます。

インジケーターLED

インジケーターLED

Razer HyperSpeed ワイヤレスドングルに搭載されているLEDの表示項目(点灯パターン)を変更可能です。

デモ

デモ

デモを再生してバーチャルサラウンドの「THX SPATIAL AUDIO」を体験できます。さらに、設定したイコライザー(EQ)がそのまま適用されるので、ゲームをプレーすることなく、このデモでイコライザーの設定を確認することができます。

実際にRazer BlackShark V3 Proを使ってみた感想

音質について

実際にRazer BlackShark V3 Proを2.4GHzワイヤレス接続で使い、『Apex Legends』をプレイしました。

音の傾向は、低音が控えめで高音が際立つチューニングです。このクリアで癖の少ない高音強めの音質のおかげで、FPSゲームとの相性は非常に優秀と言えます。

敵の足音や銃声といった重要な環境音が驚くほどハッキリ聞き取れ、さらに定位感も抜群に良好なため、敵の位置を直感的に把握することができました。

ゲーム利用だけでなく、音楽鑑賞にも試してみました。

結果として、全く違和感なく音楽を楽しむことができ、特に女性ボーカルの楽曲との相性が抜群だと感じました。

音質自体がクリアで、特定の音域に極端な癖がないため、幅広いジャンルの音楽を高音質で楽しむことができます。

筆者が試したところ、「THX SPATIAL AUDIO」は確かに空間的な定位感を明確に再現していました。しかし、バーチャルサラウンドの感じ方はユーザーの聴覚特性に大きく左右されるのでここでは深堀はしません。

マイク音質について

マイク音質は、カバーする周波数帯域の広さからも折り紙つきです。マイク音質は極めて良好で、クリアな音声を届けてくれます。

さすがにコンデンサーマイクには及ばないものの、聞き取りづらさとは無縁です。

下記の音声は自分の声を収録したものです。

付け心地について

付け心地について

イヤーパッドとヘッドバンドのクッションに「RAZER FLOWKNIT 2 層メモリーフォームクッション」が使われているおかげで、付け心地は良好です。

特に、柔らかいクッションと、きつすぎない側圧の設計により、眼鏡のフレームへの圧迫感が少なく、痛みをほとんど感じません。

また、「368g(マイク込み384g)という重量は、決して軽いとは言えませんが、装着感が抜群に良いためか、実際に使ってみると重さをほとんど感じませんでした。

メリット・デメリットまとめ

Razer BlackShark V3 Pro
総合評価
( 5 )
メリット
  • 音質はクリアーで良好
  • 低音弱めで高音が強めなのでFPSとの相性が良好
  • Razer Synapseで様々な設定が可能
  • ヘッドセット本体だけでもある程度の設定が可能
  • 2.4GHz+Bluetoothの同時接続可能なので、ゲームをしながらスマホからの着信に対応可能
  • バッテリーの持続時間が長い
  • 付け心地が良好
  • アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応
  • 10msという超低レイテンシーなので遅延をほとんど感じない
  • 音質に癖がないので一般的な音楽も楽しめる
  • イヤーパッドが大きいため、一般的なサイズであれば耳がスッポリ入る
デメリット
  • 重量は384gと軽量ではない
  • イヤーパッドの交換難易度は高い

総評

Razer BlackShark V3 Proは、ワイヤレスゲーミングヘッドセットに求められる要素をすべて高いレベルで満たした製品です。

最大の特徴は、クリアで情報量の多い音質。

特に高音域が強調されたチューニングは、FPSゲームにおける敵の正確な位置把握に最適です。過剰な低音が抑えられているため、ゲームに必要な音だけを的確に聞き取ることが可能です。

また、抜群の装着感も特筆すべき点です。長時間連続で装着しても疲れにくいので、ハードゲーマーにとっても大きなメリットとなります。

動画版はこちらから↓↓

目次