Razer Cobra HyperSpeed レビュー| 高精度と軽量小型ボディが融合したワイヤレスゲーミングマウス

Razer Cobra HyperSpeed

「Razer Cobra HyperSpeed」は、軽量でワイヤレス、さらに左右対称のデザインという特長を持ち合わせているゲーミングマウスです。

最大26,000dpiで解像精度99.6%の最新のセンサー「RAZER FOCUS X 26K オプティカルセンサー」を搭載し、高精度な操作感を実現しています。

本記事では、「Razer Cobra HyperSpeed」の主な特徴やスペック、デザイン面などを詳しく紹介し、詳しくレビューしていきます。

【商品提供:Razer Japan】

目次

Razer Cobra HyperSpeedの仕様

形状右利き用
センサーRAZER FOCUS X 26K オプティカルセンサー
感度 (DPI)26,000
最大速度(IPS)500
最大加速度(G)40
左右クリックボタン第 4 世代 Razer オプティカルマウススイッチ
プログラム可能なボタンの数9個
ポーリングレート1000Hz
※別売のRazer Mouse Dock ProまたはHyperPolling Wireless Dongleと併用すれば、8000Hzも可能
バッテリー寿命最大 110 時間(2.4Ghz)
最大 170  時間(Bluetooth)
接続第 2 世代 Razer HyperSpeed Wireless(2.4Ghz)
Bluetooth
有線
外形寸法幅 (W): 約62.5 mm
奥行 (D): 約119.6 mm
高さ (H): 約38.1 mm
重量62g
カラーブラック
保証期間2年
参考価格
※2025年10月20日現在
17,080円

RazerのCobra(コブラ)シリーズは、左右対称の形状が特徴で、小型かつ軽量ということで、長年、つまみ持ちユーザーに愛されているゲーミングマウスです。

Cobra(コブラ)シリーズは「Razer Cobra」、「Razer Cobra HyperSpeed」、「Razer Cobra Pro」の3種類が展開されています。

今回レビューする、「Razer Cobra HyperSpeed」は丁度中間に位置するモデルです。

上位の「Razer Cobra Pro」と比べると、センサーなど、若干スペックは落とされていますが、重量は「Razer Cobra HyperSpeed」の方が約15g軽く、さらに価格も安いです。

「Razer Cobra HyperSpeed」 の特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 約62gの超軽量デザイン
  • 左右対称のデザイン
  • 最大感度26,000DPIのRAZER FOCUS X 26K オプティカルセンサー
  • 最大8000Hzの高ポーリングレート
  • 第4世代 Razer オプティカルマウススイッチ
  • 最大110時間のバッテリー寿命
  • 超低遅延な第 2 世代 Razer HyperSpeed Wireless
  • 9個のプログラム可能なボタン
  • 2.4Ghz/Bluetooth/有線接続に対応
  • Razer Chroma RGBライティングを搭載
  • 最大5つのプロファイルを本体に保存できるオンボードメモリを搭載

Razer Cobra HyperSpeedのパッケージ内容

Razer Cobra HyperSpeedのパッケージ

パッケージは、黒と蛍光色の緑でおなじみのRazerブランドをイメージしたものとなっています。

Razer Cobra HyperSpeedのパッケージ内容

パッケージ内容は以下の通りです。

パッケージ内容
  • Razer Cobra HyperSpeed×1
  • USBワイヤレスドングル×1
  • USBワイヤレスドングルアダプタ×1
  • USB-A to USB-Cケーブル(長さ約190cm)×1

Razer Cobra HyperSpeedの外観

Razer Cobra HyperSpeedの外観

シェルは、Razer製マウスお馴染みのブラックのマットなコーティングが施されており、ザラザラとした手触りがあります。

サイズは、約62.5 mm(幅)×約119.6 mm(奥行)× 約38.1 mm(高さ)です。ゲーミングマウスの中では小柄な部類に入ります。

Razer DeathAdder V4 Proと比較

Razer DeathAdder V4 Proと比べると、一回りサイズは小さいです。

左右対称のデザイン

デザインは右利き用に設計された、左右対称のデザインです。

左側と右側の傾斜が全く同じ

後方から眺めると、左右対称のデザインだとはっきり分かります。左側と右側の傾斜が全く同じだからです。

左側
右側

両サイドに滑り止めのラバーが貼られていません。

両サイドには窪みがある

両サイドには窪みがあり、マウスを握ると、ちょうど親指、薬指、小指がその窪みに収まるようになっています。

Razerのロゴが装飾

手のひらでグリップする後方には、Razerのロゴが装飾されています。

ロゴのライティング
底面のライティング

マウス後方のロゴと底面は、Razer Chroma RGBに対応しているので光ります。

第 4 世代 RAZER オプティカルマウススイッチ

第 4 世代 RAZER オプティカルマウススイッチが左右のクリックボタンに採用されています。このスイッチは、メカニカルではなく、光で動作する光学式スイッチになります。そのため、物理的な接点がありません。

第 4 世代 RAZER オプティカルマウススイッチには以下のような特徴があります。

  • 1億回以上のクリック耐久性
  • 軽く、そして歯切れの良いクリック感
  • デバウンスディレイ(クリックしてから認識されるまでの時間)がなし
  • 超低レイテンシー
  • チャタリングが起こる確率を大幅に軽減
人差し指、中指を置きやすい

左右のクリックボタンには微妙に窪みがあり、人差し指、中指を置きやすくなっています。また、USB Type-C端子がフロントボトムに配置されています。

有線接続が可能

ケーブルを接続すると有線接続が可能になります。またその状態だと自動的に充電が開始されます。

サイドボタン

ハの字に配置されているサイドボタンです。マウス自体のサイズが小さいのもあって、サイドボタンのサイズも小さいです。

Razer オプティカルスクロールホイール

スクロールホイールには、光学式で動作するRazer オプティカルスクロールホイールが採用されています。ホイールにはギザギザの滑り止めが施されており、人差し指でしっかりと操作できます。

Razer オプティカルスクロールホイールには以下のような特徴があります。

  • 高耐久性
  • デバウンスディレイなし
  • チャタリングが起こる確率を大幅に軽減

ホイールは回す度にカチカチとした感触があります。

上下2方向
押し込みも可能

ホイールは上下の2方向に対応。さらに押し込んでのクリックも可能です。

感度ステージ&サイクルアップ/AIプロンプロマスターボタン

ホイールの下には、感度ステージ&サイクルアップ/AIプロンプロマスターボタンが配置されています。単発押しで設定したDPIに切り替えができ、さらに長押しすることで、AIプロンプトマスターが起動します。

AIプロンプトマスターで、ChatGPTやMicrosoft CopilotなどのサードパーティAIサービスへ、素早くアクセスできます。

RAZER FOCUS X 26K オプティカルセンサー

底面中央には、RAZER FOCUS X 26K オプティカルセンサーを搭載。下記のようなスペックを備えています。

  • 最大感度 (DPI):26,000
  • 最大速度(IPS):500
  • 最大加速度(G):40

これらの数値が高いほど、マウスの動きをより正確に追跡できる性能が高いと理解してもらっていいです。

「2.4GHz/Bluetooth切り替えスイッチ」、「プロファイルボタン」

センサーの近くには、「2.4GHz/Bluetooth切り替えスイッチ」、「プロファイルボタン」があります。

2.4GHz接続では、第 2 世代 Razer HyperSpeed Wirelessにより、平均 0.291ms の超低レイテンシーを実現しています。そのため、ゲームプレーでは、Bluetooth接続よりも2.4GHz接続が推奨です。

プロファイルボタンでは、本体に保存されているプロファイルを切り替えることが可能です。プロファイルは最大5つまで保存できます。

Razer Synapseがインストールされていない環境でも、このプロファイルを読み込むことが可能です。

USBワイヤレスドングルアダプタ

ちなみに2.4GHz接続は、USBワイヤレスドングルアダプタを使用する必要があります。

前方のマウスソール
後方のマウスソール

マウスソールはPTFE製のものが採用されています。センサー周辺部と、前後に貼られています。

Razer Wireless Charging Puck

マウスの底面に装着されているRazer Wireless Charging Puckを使用すれば、Razer Mouse Dock Pro、Razer Charging Pad Chromaなどのデバイスで、ワイヤレス充電が可能になります。

USBワイヤレスドングルを収納できるスペース

Razer Wireless Charging Puckを外すと、USBワイヤレスドングルを収納できるスペースにアクセスできます。

重量は実測で約64g

重量は実測で約64gでした。

Razer Cobra HyperSpeedの持ち方をチェック

マウスの代表的な持ち方である、「つまみ持ち」「つかみ持ち」「かぶせ持ち」の3種類の持ち方で、Razer Cobra HyperSpeedの持ちやすさをチェックします。

つまみ持ち

マウスの重量が64gと軽量なので、つまみ持ちに適しています。マウスの両サイドが窪んでいるので、親指と薬指でがっちり挟み込むことが容易です。

つまみ持ちは、指先のみでマウスをつまむように支え、手のひらはマウスにほとんど触れない持ち方です。

つかみ持ち

マウスの重量が軽く、本体後方が膨らんでいるので、手のひらでグリップしやすいです。つまみ持ちと同じく、このつかみ持ちもやりやすいです。

つかみ持ちは指先と手のひらの下部(付け根あたり)でマウスをつかむように持ち、指を立ててアーチ状にする持ち方です。

かぶせ持ち

エルゴノミクス形状ではなく、さらにマウスが小型なのもあって、かぶせ持ちは正直やりにくいです。この持ち方をすると、親指と小指がマウスパッドに擦れて違和感を感じます。

かぶせ持ちは、手のひら全体をマウスに密着させ、包み込むように握る持ち方です。

Razer Cobra HyperSpeedのセンサーをチェック

Razer Cobra HyperSpeedには、RAZER FOCUS X 26K オプティカルセンサーが搭載されています。

感度 (DPI)は最大26,000、最大速度(IPS)は500、最大加速度(G)は40と、ハイスペックな性能を有しています。

ここではMouseTesterを使用して、センサーの性能を確認します。なお、ポーリングレートは1000Hzに設定して計測します。また、マウスパッドは安価なノーブランド品のものを使用しています。

400dpi

このテストでは、実際にマウスを動かして、センサーの精度を確かめることができます。青い線によりスムーズに描かれ、さらに点が線に沿って整然と並んでいるほど、センサーの精度が高いことを示しています。

折り返し地点で、多少のブレは見られますが、基本的にはどのdpi設定においても、大きなブレはなく、安定感は高いと言えます。

リフトオフディスタンス(LOD)の検証

次はリフトオフディスタンス(LOD)の検証です。プラ板を0.1mm刻みで重ね、マウスセンサーがトラッキング(追従)を停止する限界の高さを計測します。

検証の結果は以下の通りです。

トラッキングディスタンスリフトオフディスタンス
0.9mm
2mm

トラッキングディスタンスの強度を上げるほど、リフトオブディスタンスが高くなります。

一般的にゲーミングマウスでは、リフトオブディスタンスは2mm近辺に収まっていれば優秀と言われており、今回の数値であれば、全く問題にはなりません。

Razer Synapse

統合ソフトウェア「Razer Synapse」で様々な設定が可能になります。

カスタマイズ

カスタマイズで設定できるのは、以下の項目です。

  • ボタンのカスタマイズ
  • HYPERSPEED マルチデバイスペアリング

ボタンのカスタマイズ

ボタンのカスタマイズ

9個のボタンのカスタマイズが可能です。また、ボタンに第2の機能を割り当てるHypershiftの設定も可能です。

HYPERSPEED マルチデバイスペアリング

HYPERSPEED マルチデバイスペアリング

対応するRazer製マウスとキーボードを1つのドングルで共有して使用可能にする、HYPERSPEED マルチデバイスペアリングの設定です。

パフォーマンス

パフォーマンスで設定できるのは、以下の項目です。

  • 感度
  • 感度マッチャー
  • ポーリングレート

感度

感度

DPIは400から26,000まで設定できます。DPIは50刻みで設定でき、最大で5つまでプロファイルを作成できます。

ポーリングレート

ポーリングレート

ポーリングレートを設定できます。

ライティング

ライティングで設定できるのは、以下の項目です。

  • 輝度
  • ライティングをオフにする
  • 効果
  • スマートディミング

輝度

輝度

RGBライティングの明るさを設定できます。

ライティングをオフにする

ライティングをオフにする

RGBライティングがオフになるタイミングを設定できます。

効果

効果

RGBライティングの色や発光パターンを変更できます。

スマートディミング

スマートディミング

バッテリー残量に応じて、REBライティングの明るさを薄暗くしてバッテリーを長持ちさせる設定です。

電源

電源で設定できるのは、以下の項目です。

  • ワイヤレスパワーセービング
  • 低電力モード

ワイヤレスパワーセービング

ワイヤレスパワーセービング

スリープモードに入るまでのアイドル時間を設定できます。

低電力モード

低電力モード

低電力モードに切り替わるバッテリー残量を設定できます。

キャリブレーション

キャリブレーションで設定できるのは、以下の項目です。

  • スマートトラッキング

スマートトラッキング

スマートトラッキング

リフトオブディスタンスの高さを設定できます。

メリット・デメリットまとめ

Razer Cobra HyperSpeed
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 左右対称のデザインなので持ち方の自由度が高い
  • 本体サイズが小さいので、手が小さくても持ちやすい
  • Razer Synapseで様々な設定が可能
  • 重量が64gと軽量
  • 保証期間が2年
  • リフトオブディスタンスが2mm近辺に収まっている
  • 超低レイテンシー
  • 無線(2.4Ghz、Bluetooth)/有線に対応
  • 最大26,000DPIまで設定可能
  • 左右のスイッチやホイールがオプティカル式なのでチャタリングが起きにくい
  • RGBライティングに対応
  • つまみ持ち、つかみ持ちがやりやすい
  • バッテリー持続時間が長い
  • HYPERSPEED マルチデバイスペアリングで対応キーボードとマウスを1つのUSBドングルでペアリングが可能
デメリット
  • 本体サイズが小さいのでかぶせ持ちはやりにくい

総評

「Razer Cobra HyperSpeed」は、超軽量ボディと高精度センサーを搭載した最先端のワイヤレスゲーミングマウスです。

超低レイテンシーと高精度なセンサーで、精密でラグのないすばやい操作が可能なので、特にFPSでパフォーマンスを発揮しやすいです。

さらに、64gとうう超軽量ボディで疲れにくく、長時間のゲームもプレーしやすいです。

左右対称のマウスなので、特につまみ持ち、つかみ持ちのゲーマに理想的なゲーミングマウスと言えるでしょう。

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