NVIDIAのRTX 5060 TiとRADEONのRX 9060 XTは、どちらもミドルレンジ帯に属するビデオカードです。
比較的、買いやすい価格帯に属し、さらにVRAM16GB搭載など、お互いに数多くの共通点があり、どちらにすべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、VRAM16GB版のRTX 5060 TiとRX 9060 XTのゲーム性能を比較検証し、どちらがおすすめなのか解説したいと思います。
RTX 5060 TiとRX 9060 XTのスペックを比較
| RTX 5060 Ti | RX 9060 XT | |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell | RDNA4 |
| CUDA/CUコア数 | 4,608基 | 32基 |
| RTコア/Ray Accelerator | 36基 | 32基 |
| Tensorコア/AI Accelerator | 144基 | 64基 |
| VRAM容量 | 16GB/8GB | 16GB/8GB |
| VRAMタイプ | GDDR7 | GDDR6 |
| メモリバス幅 | 128bit | 128bit |
| メモリ帯域 | 448GB/s | 322.3GB/s |
| ベース/ブーストクロック | 2,407MHz / 2,572MHz | 2,530MHz / 3,130MHz |
| PCI-Express | Gen5×8 | Gen5×16 |
| 補助電源コネクタ | 8ピン×1 | 8ピン×1 |
| グラフィックスカード電力 | 180W | 160W |
| 参考価格 ※2025年11月 | 71,980円(16GB版) | 58,980円(16GB版) |
上記のスペック表はRTX 5060 TiとRX 9060 XTを比較したものです。
スペックで最も異なる点は、VRAMです。RTX 5060 TiはGDDR7と世代が新しいですが、RX 9060 XTはGDDR6と旧世代のものを採用しています。
それによって、メモリ帯域は、RTX 5060 Tiの方がRX 9060 XTよりも約33%広いです。そのため、より高負荷な環境ではRTX 5060 Tiの方が力を発揮しやすいです。
ただ、価格に関しては、RX 9060 XTの方がRTX 5060 Tiよりも2万円近く安くなっており、コストパフォーマンスの面では、RX 9060 XTに軍配が上がります。

一見、RTX 5060 Tiの方がスペックは高そうに見えますが、NVIDIAとRADEONのGPUは設計がそもそも異なるので、単純には比較できません。例えば、NVIDIAにはCUDAをサポートしていますが、RADEONはサポートしていません。
検証に使用するRTX 5060 TiとRX 9060 XTのモデルについて


RTX 5060 Tiには、「ASUS PRIME GeForce RTX 5060 Ti 16GB GDDR7」を使用します。カード長は304mmの3連ファン搭載のVRAM16GB版のモデルです。


RX 9060 XTには、「玄人志向 RD-RX9060XT-E16GB/DF」を使用します。カード長は202mmの2連ファン搭載のVRAM16GB版のモデルです。ブラックモデルとホワイトモデルの2種類があります。


RTX 5060 TiとRX 9060 XTのもう一つの相違点は外部出力端子の数です。基本的にRX 9060 XTのどのモデルも外部出力端子は3つと数は少ないです。4画面以上のマルチモニター環境を構築したい方にはデメリットかもしれません。
検証について


| パーツ | 製品名 |
|---|---|
| マザーボード | ASUS PRIME B550M-A |
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| CPUクーラー | CPS RT400-BK |
| メモリ | 16GB×2、DDR4-3200 |
| システム用SSD | WD_BLACK SN770 NVMe |
| アプリケーション用SSD | Kingston NV3 |
| 電源 | MSI MAG A850GL PCIE5 |
| PCケース | 長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX |
| OS | Windows 11 HOME(24H2) |
| ドライバーバージョン | NVIDIA:576.88 RADEON:25.10.2 |
| 電源プラン | バランス |
CPUにはRyzen 7 5700Xを使用しています。ZEN3と世代が古いですが、価格が安い割にゲーム性能もそこそこ高いです。現在でも人気の高いCPUで、RTX 5060 TiやRX 9060 XT搭載のゲーミングPCにもよく採用されています。


また、今回の検証ではMFGを設定しません。
MFGは最大で3つのフレームを追加生成できる技術で爆発的にフレームレートが上昇します。
使用できるのはNVIDIAのRTX 50シリーズのみで、RADEONは使用できません。そのため、MFGを有効にした状態で検証すると平均フレームレートで、凄まじい差が開いてしまいます。
またグラフィックスドライバーですが、RADEONは2025年11月時点の最新バージョンの25.10.2を使用しますが、NVIDIAは576.88という古いバージョンを使用します。
自分の環境だと、NVIDIAの最新ドライバーだと一部のゲームで平均フレームレートが大きく伸び悩むからです。
ゲーム性能を検証
3D Mark


本格的なゲーム検証に入る前にまずはベンチマークソフトの3D Markで3Dグラフィックス性能を比較します。
ラスタライズ性能をテストするSteel Nomad、レイトレーシング性能をテストするSpeed Wayの2種類のテストを使用します。
Steel Nomadではほぼ互角といえますが、Speed Wayでは約33%、RTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
RX 9060 XTのアーキテクチャーのRDNA4に進化したことで、RDNA3などの旧世代よりレイトレーシング性能は底上げされましたが、それでもやはりレイトレーシング性能に関してはNVIDIAの方が一日の長があります。
Assassin’s Creed Shadowsの平均fps


・画質:最高
・レイトレーシング:全体的に拡散+反射
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:有効


フルHDではRX 9060 XTがRTX 5060 Tiを上回ります。
WQHDでは全くの互角です。
4KではRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
Ghost of Tsushimaの平均fps


・画質:非常に高い
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※1分間フィールドを馬で駆け抜けてるときに計測


RADEON有利なゲームなこともあって、フルHDではRX 9060 XTがRTX 5060 Tiを上回ります。
一方、WQHD、4Kだと、RTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
Monster Hunter Wildsの平均fps


・画質:ウルトラ
・レイトレーシング:高
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークソフトで計測


RADEON有利なゲームなこともあって、全ての解像度でRX 9060 XTがRTX 5060 Tiを上回ります。ただ、4Kでは差が縮まります。
Cyberpunk 2077の平均fps


・画質:オーバードライブ
・パストレーシング:オン
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


オーバードライブ設定なので、パストレーシングがオンになっています。
全ての解像度でRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
Marvel Rivalsの平均fps


・画質:最高
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


フルHDではRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
WQHDではRX 9060 XTがRTX 5060 Tiを上回ります。
4KではRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
FFXIV: 黄金のレガシーの平均fps


・画質:最高
※ベンチマークソフトで計測


NVIDIA有利なゲームなこともあって、全ての解像度でRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
Stellar Bladeの平均fps


・画質:とても高い
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※1分間走ってフレームレートを計測


フルHDではRX 9060 XTがRTX 5060 Tiを上回ります。
WQHD、4KではRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
F1 25の平均fps


・画質:超最大
・パストレーシング:オン
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


超最大設定なので、パストレーシングがオンになっています。
全ての解像度でRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
Skull and Bonesの平均fps


・画質:ウルトラ
・レイトレーシング:オン
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


フルHD、WQHDではRX 9060 XTがRTX 5060 Tiを上回ります。
4Kでは、RTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
アーマードコア6の平均fps


・画質:最高
※1分間武装採掘艦護衛ミッションをプレーして計測


NVIDIA有利なゲームなこともあって、全ての解像度でRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
全10ゲームの平均fps


今まで検証してきた全10ゲームの平均fpsです。
すべての解像度でRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。ただ、その差は僅かで、RX 9060 XTも十分健闘しています。
ゲーム中の消費電力を比較


モンスターハンターワイルズベンチマーク(4K・最高設定・レイトレーシング高)実行中のシステム全体の平均・最大消費電力をワットチェッカーの「RS-BTWATCH2」で計測しました。
平均・最大の消費電力ともに、RX 9060 XTがRTX 5060 Tiに対して約20Wほど高いです。
RTX 5060 TiとRX 9060 XT、どちらがおすすめ?


MFGを使わない状態で比較すると、ゲーム性能はわずかにRTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
ただ、ビデオカード単体の価格を比較すると、RX 9060 XTの方がRTX 5060 Tiよりも約2万円ほど安いので、それを考えると、RX 9060 XTのコストパフォーマンスはずば抜けていると言えます。
ただ、MFG(Multi Frame Generation)を有効にした場合、平均フレームレートは大差をつけて、RTX 5060 TiがRX 9060 XTを上回ります。
また、パストレーシングを有効にした場合も同様の傾向があります。このパストレーシングはNVIDIAが一歩リードしており、パストレーシングが苦手なRADEONでは平均フレームレートでは大きく伸び悩みます。
ただ、現状、パストレーシング対応ゲームは少なく、大した問題にはなりません。
価格が同等であれば、RTX 5060 Tiの方をおすすめしますが、価格が2万円ほど差が開いているので、それを考えると、現状ではRX 9060 XTをおすすめします。
RTX 5060 Tiの7万円という現在の価格は正直割高で、後1万円ほど足せば、ゲーム性能が遥かに高いRTX 5070に手が届くからです。
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RX 9060 XTのおすすめゲーミングPC
【Z1series】Ryzen 7 5700x・RX 9060 XT 16G


| 【Z1series】Ryzen 7 5700x・RX 9060 XT 16Gのスペック | |
|---|---|
| OS | Windows 11 home |
| CPU | Ryzen7 5700x |
| GPU | RX 9060 XT 16G |
| CPUクーラー | 空冷 |
| メモリ | 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | 1TB(M.2 SSD) |
| マザーボード | MSI A520M-A PRO |
| 電源 | 650W 80 PLUS BRONZE |
| 無線LAN | 無し |
| 保証期間 | 1年 |
| 価格 | 144,800円 ※クーポン「OZM2501」適用価格 |


RTX 5060 TiのおすすめゲーミングPC
【Z1series】Ryzen7 5700x・RTX5060Ti 16G


| 【Z1series】Ryzen 7 5700X・RTX 5060 Ti 16Gのスペック | |
|---|---|
| OS | Windows 11 home |
| CPU | Ryzen7 5700x |
| GPU | RTX 5060 Ti 16GB |
| CPUクーラー | 空冷 |
| メモリ | 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | 1TB(M.2 SSD) |
| マザーボード | MSI A520M-A PRO |
| 電源 | 650W 80 PLUS BRONZE |
| 無線LAN | 無し |
| 保証期間 | 1年 |
| 価格 | 164,800円 ※クーポン「OZM2501」適用価格 |






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