NVIDIAのRTX 5070 TiとRADEONのRX 9070 XTは、どちらもハイエンドクラスに属するビデオカードです。
同じハイエンド帯に属し、価格もそこまで差がなく、さらにVRAM16GB搭載と、共通点が数多く、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、RTX 5070 TiとRX 9070 XTのゲーム性能を比較検証し、どちらがおすすめなのか解説したいと思います。
RTX 5070 TiとRX 9070 XTのスペックを比較
| RTX 5070 Ti | RX 9070 XT | |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell | RDNA4 |
| CUDA/CUコア数 | 8,960基 | 64基 |
| RTコア/Ray Accelerator | 70基 | 64基 |
| Tensorコア/AI Accelerator | 280基 | 128基 |
| VRAM容量 | 16GB | 16GB |
| VRAMタイプ | GDDR7 | GDDR6 |
| メモリバス幅 | 256bit | 256bit |
| メモリ帯域 | 896GB/s | 640GB/s |
| ベース/ブーストクロック | 2,300MHz / 2,475MHz | 2,400MHz / 2,970MHz |
| PCI-Express | Gen5×16 | Gen5×16 |
| 補助電源コネクタ | 8ピン×2 | 8ピン×2 |
| グラフィックスカード電力 | 300W | 304W |
| 参考価格 ※2025年11月 | 12,5800円 | 93,979円 |
上記のスペック表はRTX 5070 TiとRX 9070 XTを比較したものです。
NVIDIAとRADEONでは設計がそもそも異なるので、単純な比較できません。
ただ、明確に違うのがVRAMです。
VRAMの世代を比較すると、RTX 5070 Tiは最新のGDDR7ですが、RX 9070 XTは旧世代のGDDR6を採用しています。
メモリバス幅が256bitと同じですが、世代が新しい分、RTX 5070 Tiのメモリ帯域はRX 9070 XTよりも、約33%広いです。
ただ、価格に関してはお互いに最安モデルで比較すると、約3万円ほどRX 9070 XTの方が安いです。RX 9070 XTはGDDR6という旧世代のVRAMを採用することでコストを抑えています。
検証に使用するRTX 5070 TiとRX 9070 XTのモデルについて

RTX 5070 Tiには、「PALIT GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」を使用します。カード長は331.9mmと長く、そして厚みもありますが、冷却機構にベイパーチャンバーを採用しているので、冷却性能は優秀です。

RX 9070 XTには、「玄人志向 RD-RX9070XT-E16GB/TP」を使用します。カード長は289mmの3連ファンモデルです。メーカーは玄人志向ですが、中身はPowerColor製のReaperシリーズと同一モデルとのことです。
検証について

| パーツ | 製品名 |
|---|---|
| マザーボード | ASUS ROG STRIX B650-A GAMING WIFI |
| CPU | Ryzen 7 7800X3D |
| ビデオカード | ZOTAC GAMING GeForce RTX 5050 SOLO |
| CPUクーラー | PCCOOLER GAME ICE K4 |
| メモリ | Kingston FURY Renegade DDR5 RGB メモ (16GB×2、DDR5-4800) |
| システム用SSD | WD_BLACK SN770 NVMe |
| アプリケーション用SSD | Kingston NV3 |
| 電源 | MSI MAG A850GL PCIE5 |
| PCケース | 長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX |
| OS | Windows 11 HOME(24H2) |
| 電源プラン | バランス |
CPUにはRyzen 7 7800X3Dを使用しています。3DVキャッシュを搭載しており、ゲーム性能が非常に高いCPUです。RTX 5070 TiRX 9070 XTの性能を最大限引き出すことができます。

MFGは最大で3つのフレームを追加生成できる技術で爆発的にフレームレートが上昇しますが、RTX 5070 Tiでそれを有効にすると、平均フレームレートで、RX 9070 XTと凄まじい差が開いてしまいます。
RADEONには、MFGに相当する機能がなく、不公平感があるので、今回はMFGの設定は有効化しません。
またグラフィックスドライバーですが、RADEONは2025年11月時点の最新バージョンの25.10.2を使用しますが、NVIDIAは576.88という古いバージョンを使用します。
自分の環境だと、NVIDIAの最新ドライバーだとアサシンクリードシャドウズなど、一部のゲームで平均フレームレートが大きく伸び悩むからです。
ゲーム性能を検証
3D Mark

本格的なゲーム検証に入る前にまずはベンチマークソフトの3D Markで3Dグラフィックス性能を比較します。
ラスタライズ性能をテストするSteel Nomad、レイトレーシング性能をテストするSpeed Wayの2種類のテストを使用します。
Steel NomadではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを約5%上回ります。一方、Speed WayではRTX 5070 TiがRX 9070 XTを約16%上回ります。

今までのRADEONはレイトレーシングが苦手でしたが、RDNA4アーキテクチャーを採用したRX 90シリーズでかなり進化を遂げています。
Assassin’s Creed Shadowsの平均fps


・画質:最高
・レイトレーシング:全体的に拡散+反射
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:有効


フルHD、WQHDではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回ります。
4Kでは差がほとんどなく、互角です。
Ghost of Tsushimaの平均fps


・画質:非常に高い
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※1分間フィールドを馬で駆け抜けてるときに計測


RADEON有利なゲームなこともあって、フルHD、WQHD、4Kと全ての解像度でRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを大幅に上回ります。
Monster Hunter Wildsの平均fps


・画質:ウルトラ
・レイトレーシング:高
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークソフトで計測


RADEON有利なゲームなこともあって、フルHD、WQHD、4Kと全ての解像度でRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを大幅に上回ります。
Cyberpunk 2077の平均fps


・画質:オーバードライブ
・パストレーシング:オン
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


オーバードライブ設定なので、パストレーシングがオンになっています。
フルHD、WQHD、4Kと全ての解像度でRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
Marvel Rivalsの平均fps


・画質:最高
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


フルHDではRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回りますがWQHD、4KではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回ります。
FFXIV: 黄金のレガシーの平均fps


・画質:最高
※ベンチマークソフトで計測


RADEON有利なゲームなこともあって、フルHD、WQHD、4Kと全ての解像度でRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
Stellar Bladeの平均fps


・画質:とても高い
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※1分間走ってフレームレートを計測


フルHD、WQHDではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回ります。
4KではRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
F1 25の平均fps


・画質:超最大
・パストレーシング:オン
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


超最大設定なので、パストレーシングがオンになっています。
全ての解像度でRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
Skull and Bonesの平均fps


・画質:ウルトラ
・レイトレーシング:オン
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン
※ベンチマークモードで計測


フルHD、WQHDではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回りますが4Kでは全くの互角です。
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege Xの平均fps


・画質:ウルトラ+
※ベンチマークモードで計測


フルHDではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回りますがWQHD、4KではRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
全10ゲームの平均fps


今まで検証してきた全10ゲームの平均fpsです。
フルHD、WQHD、4Kと全ての解像度でRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回ります。
ゲーム中の消費電力を比較


モンスターハンターワイルズベンチマーク(4K・最高設定・レイトレーシング高)実行中のシステム全体の平均・最大消費電力をワットチェッカーの「RS-BTWATCH2」で計測しました。
平均・最大の消費電力ともに、RX 9070 XTがRTX 5070 Tよりも約80~90Wほど高いです。



RX 9070 XTのゲーム中の消費電力はゲーム側でフレームレートを制限する、若しくはadrenalin editionで電圧を調整することで大幅に下げることができます。
RTX 5070 TiとRX 9070 XT、どちらがおすすめ?


今回の検証ではゲーム性能は全体的にRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回る結果となりました。
RADEONが今まで苦手だったレイトレーシングを有効にしたとしても、フレームレートは極端に落ち込みません。それもあってか、レイトレーシングを有効にしても、RX 9070 XTはRTX 5070 Ti相手に十分健闘しています。
また、RADEON有利なゲームだと、凄まじいフレームレート差をつけて、RX 9070 XTがRTX 5070 Tiに対して圧勝します。
RX 9070 XTはRTX 5070 Tiよりもビデオカード単体の価格は約3万円ほど安いので、それを考えるとコストパフォーマンスは非常に優秀です。
ただ、MFG(Multi Frame Generation)を有効にした場合、平均フレームレートは大差をつけて、RTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
さらにパストレーシングを有効にした状態だと、RADEONが苦手な分野だけあって、こちらもRTX 5070 TiがRX 9070 XTを上回ります。
MFGやパストレーシングに興味があればRTX 5070 Tiを、それらに興味がなく、予算を少しでも抑えたい場合、RX 9070 XTを選ぶことをおすすめします。



RADEONはドライバの成熟が進んだことで初期よりゲーム性能が向上しています。今回の検証で、RX 9070 XTが健闘したのは、ドライバの成熟度も関係していると思われます。
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RX 9070 XTのおすすめゲーミングPC
【FRONTIER】FRGKA620ASR/WS1023/NTK


| FRGKA620ASR/WS1023/NTKのスペック | |
|---|---|
| OS | Windows 11 home |
| CPU | Ryzen 7 7800X3D |
| GPU | RX 9070 XT 16G |
| CPUクーラー | 空冷 |
| メモリ | 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | 1TB(M.2 SSD) |
| マザーボード | Asrock A620M-HDV/M.2+ |
| 電源 | 750W 80 PLUS PLATINUM |
| 無線LAN | 無し |
| 保証期間 | 1年 |
| 価格 | 245,980円 |


RTX 5070 TiのおすすめゲーミングPC
【H26series】Ryzen7 9700x・RTX5070Ti


| 【H26series】Ryzen7 9700x・RTX5070Tiのスペック | |
|---|---|
| OS | Windows 11 home |
| CPU | Ryzen 7 9700x |
| GPU | RTX 5070 16GB |
| CPUクーラー | 空冷 |
| メモリ | 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | 1TB(M.2 SSD) |
| マザーボード | MSI B850 |
| 電源 | 850W 80 PLUS GOLD |
| 無線LAN | 無し |
| 保証期間 | 1年 |
| 価格 | 264,800円 ※クーポン「OZM2501」適用価格 |



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