ポータブルゲーミングPCは、持ち運びに便利な反面、実際に使用してみるとさまざまなデメリットが浮き彫りになります。
このデメリットが目立つことから、「ポータブルゲーミングPCはおすすめしない・やめとけ」という意見も数多く見かけます。
本記事では、筆者自身がポータブルゲーミングPCを長期間実際に使用した経験を元に、「おすすめしない・やめとけ」と言われる理由を深掘りしたいと思います。
ポータブルゲーミングPCとは?

ポータブルゲーミングPCとは、その名の通り「持ち運べるゲーミングPC」のことを指します。
「ゲーミングUMPC」や「携帯型ゲームPC」とも呼ばれ、7~10インチ程度のモニターとコントローラーが一体化した小型軽量のゲーミングPCです。
一般的なデスクトップPCやゲーミングノートPCとは異なり、Nintendo Switchのような携帯ゲーム機のようなスタイルでコンパクトな筐体を実現しています。
最大の魅力は、場所を選ばずに本格的なPCゲームを楽しめる携帯性の高さにあります。
SteamやEpic Gamesなどのプラットフォームで配信されているPCゲームを、自宅のリビングや外出先など、場所を選ばず、プレー可能です。
近年、AMD Ryzen Z2 Extremeなど強力な内蔵GPUを搭載したCPUを搭載したモデルもあり、設定次第では最新のAAAタイトルも動かせる性能を有しています。
ポータブルゲーミングPCのデメリット
デスクトップPC型やノートPC型に比べてゲーム性能が低い

デスクトップPC型やノートPC型のゲーミングPCであれば、強力な3Dグラフィック性能を持つGPUを搭載できます。
特にデスクトップPC型はスペースに余裕があり、巨大なハイエンドのビデオカードを搭載可能です。
一方、ポータブルゲーミングPCはサイズに制約があるため、ビデオカードや専用のGPUを搭載するのが難しく、基本的にCPU内蔵のGPUに頼ることになります。
AMD Ryzen Z2 Extremeなど、近年CPU内蔵GPUのゲーム性能は高くなっていますが、それでも専用のGPUに比べてゲーム性能は著しく劣っています。
基本的に、ポータブルゲーミングPCのゲーム性能は、デスクトップPC型やノートPC型のゲーミングPCと比べると、かなり低いと思ってもらっていいです。

最新のAMD Ryzen Z2 Extremeでもゲーム性能は、デスクトップ用のビデオカードのRTX 3050に届くかどうかといった感じです。
バッテリーがすぐになくなる


ポータブルゲーミングPCのバッテリーはすぐになくなると思った方がいいです。
MSI Claw A1M、Legion Goなど、実際にプレーしましたが、2時間~2時間30分ほどでバッテリーがなくなります。
長時間ゲームをプレーする場合、電源ケーブルを繋いだままにする必要があります。
重量が重い


7~10インチ程度のモニターとコントローラーが一体化していることもあり、ポータブルゲーミングPCの重量は重いです。
例えば、Nintendo Switch 2の重量は約534gですが、ポータブルゲーミングPCのLegion Goは約855g、MSI Claw A1Mは約671gとかなり重いです。
ポータブルゲーミングPCを長時間手にもってプレーすると確実に手首が疲れます。
ストレージ増設の敷居が高い


ポータブルゲーミングPCでストレージを増設する場合、本体に配置されたSDカードスロットを使用します。
ただ、SDカードは速度に限界があり、ゲームのロードに時間がかかる可能性があります。出来れば、速度が速いM.2 SSDを増設したいところですが、本体背面を開ける必要があり、ストレージの増設の難易度は高いです。


ストレージを簡単に増設したい場合、「SHARGE DISK PLUS」のようなケースを使う必要があります。


コストパフォーマンスが悪い


ポータブルゲーミングPCの価格は高いモデルで約20万円近くと、かなり高めに設定されています。Nintendo Switch 2の場合、約5万円ほどで購入できるので、それと比べると、コストパフォーマンスは著しく悪いです。
また、20万円の予算であれば、デスクトップPC型やノートPC型のゲーミングPCも十分購入できるので、純粋にゲーム性能だけを追い求めているのであれば、それらを選んだ方がいいです。
ポータブルゲーミングPCのメリット
携帯性が高い


携帯性が高いので、場所を問わず、ゲームをプレーできます。
自宅であれば、リビングのソファーで寝ころびながらプレーできます。もちろん、通勤、通学時の電車の中、旅行先のホテルなど、外出先でもプレー可能です。
ディスプレイのサイズが大きいので視認性が高い


ポータブルゲーミングPCのモニターは7~10インチ程度とかなりサイズは大きいです。そのため視認性が高いです。
大画面でゲームをプレー可能


外部出力端子を使えば、外部ディスプレイに出力可能です。大型のモニターに外部出力したら一般的なゲーミングPCと同じ使用感でゲームをプレーできます。
一般的なPCとして使用可能


大抵のポータブルゲーミングPCのOSはWindowsなので、一般的なPCとしても使用可能です。


一般的なPCとして使用する場合、インターフェースが増えるドックを使用すると利便性が高まります。
おすすめのポータブルゲーミングPC4選



2025年11月現在の価格です。
MSI Claw A1M
| 製品名 | 価格 | CPU | ディスプレイ | リフレッシュレート | ストレージ | メモリ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| MSI Claw-A1M-003JP | 81,900円 | Core Ultra 5 プロセッサー 135H | 7インチ、フルHD(1,920×1,080) | 120Hz | 512GB | 16GB |
Lenovo Legion Go
| 製品名 | 価格 | CPU | ディスプレイ | リフレッシュレート | ストレージ | メモリ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Lenovo Legion Go | 115,588円 | Ryzen Z1 Extreme | 8.8インチ、WQXGA(2,560×1,600) | 144Hz | 512GB | 16GB |
ASUS ROG Xbox Ally
| 製品名 | 価格 | CPU | ディスプレイ | リフレッシュレート | ストレージ | メモリ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ROG Xbox Ally RC73YA | 89,800円 | Ryzen Z2 | 7インチ、フルHD(1,920×1,080) | 120Hz | 512GB | 16GB |
ASUS ROG Xbox Ally X
| 製品名 | 価格 | CPU | ディスプレイ | リフレッシュレート | ストレージ | メモリ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ROG Xbox Ally RC73XA | 139,800円 | Ryzen Z2 Rxtreme | 7インチ、フルHD(1,920×1,080) | 120Hz | 1TB | 24GB |



コスパ重視なら「ASUS ROG Xbox Ally」や「MSI Claw A1M」がおすすめです。カジュアルに遊ぶ分には十分な性能があります。スペック重視ならRyzen Z2 Extremeを搭載したハイエンドモデルの「ASUS ROG Xbox Ally X」がおすすめです。GPU性能も高く、さらにメモリも24GBと多く、ちょっと重めのゲームもプレー可能です。
まとめ
ポータブルゲーミングPCは、確かに「万能」とは言い難い、ニッチなデバイスかもしれません。
しかし、「場所を選ばず、ケーブルレスでPCゲームをプレイできる」という特徴は、デスクトップ型やノート型のゲーミングPCにはない、唯一無二の価値があります。
「ベッドやソファでリラックスしながら、寝る前のちょっとした時間にサクッとゲームを楽しみたい。」と思っているのなら、ポータブルゲーミングPCは手放せない相棒となります。






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