トラックボールマウスは、ボールを転がして操作をする特殊なマウスです。普通のマウスと違って個性的な形状をしているものが多いです。
そんなトラックボールの中でも異彩を放つのが今回紹介する「M-HT1DRXBK(HUGE)」です。
特殊過ぎる形状をしているHUGEは果たして自分の手にフィットするのでしょうか?詳しくレビューしたいと思います。
HUGEを初めて見たときは「なんだこの巨大なマウスは?」と、軽く衝撃をうけました。一般的なマウスと比べると、あまりにも巨大過ぎます。
M-HT1DRXBK(HUGE)を購入したきっかけは腱鞘炎
長年のマウス操作により、手首に限界が決ました。つまり腱鞘炎です。マウスを左右に振るだけで手首に負担がかかり、激痛が走ります。
痛みに耐えかねて腱鞘炎対策済みのマウスを購入しました。
通常のマウスに比べて握り方がだいぶ違うので、そのことである程度の手首の負担軽減にはなりました。
ただし、マウスカーソルを動かすときは当然マウス本体も動かすことになりますので、手首への負担が完全になくなるということにはなりませんでした。
こうした経緯もあり、手首を使わないトラックボールマウスを検討するようになりました。
そして、トラックトラックボールマウスには以下の3種類あることに気づきました。
・親指でボールを操作する方式。
・人差し指でボールを操作する方式です。
・手のひらでボールを操作する方式です。
自分は当時、親指の関節を痛めていたので親指操作のトラックボールマウスは除外しました。
人差し指操作のトラックボールマウスはいくつかありましたが、「ワイヤレス」、「本体が大きい」、「値段が安い」という3点でエレコムの「M-HT1DRXBK(HUGE)」を購入することになりました。
M-HT1DRXBK(HUGE)の仕様
対応機種 | USBポートを装備したWindows OS、macOS搭載機 |
対応OS | Windows 10、Windows RT8.1、Windows 8.1、Windows 7、Windows XP、macOS Sierra(10.12) |
分解能 | 500/1000/1500カウント(切り替え可能) |
電波周波数 | 2.4GHz帯 |
電波到達距離 | 磁性体(鉄の机など)の上で使用する場合:3m、非磁性体(木の机など)の上で使用する場合:10m |
読取り方式 | 光学センサー方式 |
ボタン数 | 8個 ※ホイールボタン含む |
ホイール数 | 1個 |
連続動作時間 | ローエナジーモード:約235時間、ハイスピードモード:約137時間 |
連続待機時間 | ローエナジーモード:約1,851日、ハイスピードモード:約1,851日 |
想定電池使用期間 | ローエナジーモード:約534日、ハイスピードモード:約325日 ※1日8時間のパソコン操作中5%をマウス操作に割り当てた場合 |
電源(本体) | 単3形アルカリ乾電池、単3形マンガン乾電池、単3形ニッケル水素電池のいずれか2本 |
外形寸法(マウス本体) | 幅114.7mm×奥行181.9mm×高さ57.2mm |
付属品 | 動作確認用単3形アルカリ乾電池×2、ユーザーズマニュアル×1 |
保証期間 | 6カ月 |
M-HT1DRXBK(HUGE)を開封、外観をチェック
「M-HT1DRXBK(HUGE)」のパッケージです。箱そのものが巨大でした。
無駄に扉方式になっていて箱は豪華です。中身が透けて見えます。
単三電池2本です。
無線アダプタです。
本体です。かなり独特な形状をしています。
他の一般的なマウスと比較してみました。比較すると、余計このHUGEの巨大さを感じます。
重さをはかってみました。電池込みで306gでした。かなりの重量感があります。
トラックボールです。直径52mmの大型タイプです。
左サイドです。左クリックボタン、ブラウザの進む、戻るボタン、ホイールがついています。ホイールはクリックボタンになっており、上方向、下方向に入力することが出来ます。
また、左サイドにはポインタ速度変更スイッチもあります。マウスポインタの移動速度をLOW、MID、HIGHの3段階切り替えることが出来ます。
トラックボールのすぐ左側にはファンクションキーが2つ設置されています。自由に自分の好きなキーを割り当てることが出来ます。
右サイドには右クリックボタンとファンクションキーが1つ配置されています。
トラックボールの下側には手首を置けるパームレストがあります。パームレストの素材は適度な弾力があります。若干固めという印象です。
M-HT1DRXBK(HUGE)のメリット
細かな操作が可能
「M-HT1DRXBK(HUGE)」のトラックボールが巨大なので下記のように人差し指1本での操作だけでなく、人差し指、中指の指2本を使った操作も可能です。
大雑把にマウスカーソルを動かすときは指1本で。
細かくマウスカーソルを動かす時は指2本で、という風な使い方が可能です。
ファンクションキーに自由に割り当て可能
専用ソフトでファンクションキーに自分の好きなキーを自由に割り当てられるところも便利に感じました。
powerdirecterという動画編集ソフトでは、動画クリップを分割するにはCTRLキーとTキーを同時に押す必要がありました。
HUGEのソフトからその操作をファンクションキーに割り当てたことで動画編集の作業スピードが上がりました。
自分はファンクションキーを1つしか使っていませんが、最大3つ設定できるのでフルに活用すれば作業の効率がさらに上がると思います。
デスク周りがスッキリ
マウス自体を動かさないので当然マウスパッドが必要ありません。それによってデスク周りがスッキリしました。
腱鞘炎対策にバッチリ
マウスカーソルを動かす際はマウス自体を動かすのではなく、人差し指、中指を使ってボールを転がします。これによって手首をほぼ動かす必要がなくなりました。
M-HT1DRXBK(HUGE)のデメリット
手が小さい人には合わない可能性がある
M-HT1DRXBK(HUGE)の本体自体、かなり巨大なので手が小さい人には合わない可能性が非常に高いです。
自分の手のサイズは中指から手首まで18cm位です。一般の成人男性の平均サイズは超えてると思います。やはりこのHUGE、手が大きな人に向いていると思います。
ホイールが扱いにくい
ホイールの角度がきついのと固さがあるので、個人的にホイールを回すのが難しく感じました。ホイールを多用する方は注意が必要かもしれません。
本体が巨大
M-HT1DRXBK(HUGE)の本体は巨大です。手のひら操作タイプのエキスパートマウスワイヤレスよりかは、さすがに小さいですが、親指操作タイプのERGO M575と比べると確実に大きいです。
デスクにある程度のスペースが必要なのと、持ち運びには向いていないです。
Bluetoothに非対応
HUGEの無線方式は2.4GHz帯のみです。Bluetoothには非対応です。専用のレシーバーをUSBに差す必要があるので、PC側のUSBが1つ、それに占有されます。
また、専用レシーバーを差すことでその部分が出っ張るのもマイナスです。ノートパソコンで使う場合、気になるポイントになるかもしれません。
ノートパソコンをもって外出する際、HUGHのUSBアダプタも持っていく必要があるので面倒です。
まとめ
M-HT1DRXBK(HUGE)は、かなり巨大でしかも特殊な形状をしているので、初めは非常に不安でした。ただ、慣れさえすれば、快適に操作できたので安心できました。おかげで手首の負担もだいぶ軽減されました。
ただM-HT1DRXBK(HUGE)自体、癖があるのは事実です。もし可能であれば、購入前に量販店なので実際の製品を触ってみて確認することをおススメします。
動画はこちら↓。