動画編集、画像編集ソフトといった、クリエイティブなソフトは様々な操作が要求されます。キーボードやマウスをいったりきたりと正直操作に疲れます。そしてそれは結果的に作業により多くの時間がかかってしまうことを意味します。
しかし、クリエイター向けの左手向けデバイスの「TourBox Elite」はこうした面倒な作業を一気に快適にさせてくれます。
今回は「TourBox Elite」がどういったデバイスなのかの解説を中心に、レビューしたいと思います。
本記事はメーカー様より商品を提供していただき、記事を作成しています。また、レビューサンプルなため、正規販売品と仕様が異なる可能性があります。
TourBox Eliteとは?
Photoshop、Lightroom、CLIP STUDIO PAINT、Premiere、Final Cut Proなどのクリエイティブソフトは、時短作業をするために、キーボードのショートカットキーを駆使する必要があります。
しかし、シリコンバレー発のTourBox Tech社が開発した「TourBox(ツアーボックス)」シリーズは、クリエイターのために考えられたデバイスなので、直感的に高い操作性を実現します。
このデバイスを使えば、クリエイティブ作業の時短につながるということで、数多くのクリエイターが愛用しています。
「TourBox(ツアーボックス)」シリーズは、TourBox 2020(第1世代)、TourBox NEO(第2世代)があり、今回のTourBox Eliteは第3世代になります。
TourBox Eliteの仕様
サイズ | 116×101×44mm |
重量 | 376g (バッテリー含まず) |
外殻材質 | ABS |
ボタン材質 | PC |
ノブ&ダイヤル材質 | PC+TPUダブル射出成形 |
表面処理方法(トランスルーセント) | 無処理 |
表面処理方法(ホワイト・ブラック) | UV抗菌・耐指紋加工 |
接続方法 | デュアルBluetooth 5.1&有線USB Type-C |
モーター | リニアモーター |
給電形式 | 有線:5V DC、50mA 無線:3V DC、50mA |
対応OS | Windows 7以降及びmacOS 10.11以降(ケーブルで接続可能) Windows 10以降及びmacOS 10.11以降(Bluetoothで接続可能) |
バッテリー持続 | 最長約2カ月 |
TourBox Eliteの特徴
片手だけで様々な操作が可能
しかも各ボタンの組み合わせ(同時押し)でさらに多くの機能を割り当てることが可能です。各キーの機能割り当てはTourBox Elite専用ソフト上からおこなえます。
これによって、例えば、photoshopでのカンバスの回転や縮小・拡大、ブラシの回転、ブラシツールの切り替えなどがワンタッチで操作できます。圧倒的な作業の効率化を実現します。
様々なクリエイティブソフトに対応
「TourBox Elite」は、以下のようなクリエイティブソフトに対応しています。
画像編集ソフト | Photoshop、Lightroom、Illustrator、Capture Oneなど |
ペイントソフト | CLIP STUDIO PAINT、ComicStudio、Painter、SAIなど |
イメージ・オーディオ編集ソフト | Final Cut Pro、Premeire、Affter Effects、DaVinci、Audition、CINEMA 4Dなど |
各クリエイティブソフトのプリセットが初めから用意されています。もし自分が使っているソフトのプリセットがない場合、自分で新しいプリセットを追加することが可能です。
また、クリエイティブソフト以外、例えば、MicrosoftのExcelやWordなどのオフィスソフトや、インターネットのブラウザなどの、いわゆる一般的なソフトでも使用することが可能です。汎用性は非常に高いです。
プリセットは下記サイトで入手可能です↓。
Bluetooth対応でワイヤレス操作が可能に
初代、2代目はUSBケーブルでの、いわゆる有線接続が必須でした。しかし、今回の3代目の「TourBox Elite」から、Bluetooth対応となり、ワイヤレス操作が可能になりました。
しかも、デュアルBluetoothを採用しているため、2台のPCに接続して、切り替えといったことも可能です。
ワイヤレス接続なので、ケーブルが邪魔にならず、机回りがスッキリします。
ハプティクスフィードバック
本体に振動モーターが内蔵されています。しかもただのモーターではなく、広帯域振動モーターという特別なモーターが内蔵されています。これによってハプティクスフィードバックを実現しています。
ノブやスクロール、ダイヤルを操作した際、カチッ、カチッとした目盛りを刻む感触を指先で感じることができます。そのため、ダイヤルを回しすぎるといった操作ミスを防ぐことができます。
マクロ機能
マクロ機能があるので、繰り返す複雑なキー操作をワンタッチで行えます。マクロは順序通り実行でき、さらに逆の順番で実行、繰り返すといった設定も可能です。
Tourメニュー
自分で設定した機能がすぐに呼び出せる、「Tourメニュー」という機能が使えます。わかりやすく説明すると、windows OS上で右クリックすると表示されるメニューのようなものです。
頻繁に利用するものを「Tourメニュー」に登録しておけば、さらに操作が快適になります。
TourBox Eliteの外観と付属品
「TourBox Elite」の付属品一覧です。TourBox Elite本体、単三電池2本、USB Type-Cケーブル、マニュアル、TourBox Elite本体を入れる袋、ケーブルを入れる袋です。
レビューサンプル品なため、マニュアルは残念ながら日本語に対応していませんが、正規販売版のマニュアルは日本語に対応するのでご安心ください。
TourBox Elite本体です。カラーは「モダンスモークブラックトランスルーセント」、「アイボリーホワイト」、「クラシックホワイト」の三色です。
今回提供していただいたのは「モダンスモークブラックトランスルーセント」のものです。中身が透けて見えるので、見た目はかなり個性的です。
TourBox Elite本体の裏側です。電源スイッチ、Bluetoothのペアリングスイッチがあります。
バッテリーは電池式で、単三電池2本を使用します。バッテリーの持続時間は約2か月です。
有線でつなぐ場合、付属のUSB Type-Cケーブルで接続します。USB Type-Cポートは上部にあります。
TourBox Eliteの重量は約424gです。実際手で持ってみると、かなりズッシリきます。ただ、ある程度重いほうが机に置いたときに安定するのでそこまでのデメリットには感じません。
TourBox Eliteを実際に使ってみた感想
よく使う、power directerのショートカットを各キーに割り当てました。
power directerのショートカットキーの割り当てはこの画像のように設定しました。
実際にTourBox Eliteをpower directerで使ったのですが、操作は格段に楽になりました。
今までショートカットキーで様々な操作をおこなっていましたが、TourBox Eliteを使えば、わざわざショートカットキーを使う手間が省けるからです。
特に自分が良くつかうのが、クリップの分割です。
以前は「CTRL+T」というショートカットキーを使う必要があり、正直煩わしさを感じていました。ところが、このTourBox Eliteでその操作をサイドのボタンに割り当てたことで、何の苦もなくクリップの分割ができるようになりました。
TourBox Eliteの良かったところ・悪かったところ
メリット | デメリット |
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ワイヤレス・有線の両対応 ショートカットキーなどを各ボタンに割り当てて作業の効率化を実現 本体自体は小さく、コンパクト ボタンやスイッチの数も多すぎず、少なすぎずでちょうどいい ノブ、スクロール、ダイヤルを回した際の振動で、目盛りを刻んでいる感覚を味わえる | キーの割り当てが多いと、操作に少々慣れが必要になる場合も |
まとめ
以上、TourBox Eliteのレビューでした。
今回、自分は動画編集ソフトのpower directerでのみ試しましたが、photoshopなどの画像編集ソフトとの相性も普通に良さそうです。
クリエイティブソフトを使っていて、作業の効率化を図りたいと思っているのなら、このTourBox Eliteは断然おすすめできます。