最近のスマートウォッチは、多機能化が進んでいます。そんな状況の中、健康とワークアウトに重点を置いているスマートウォッチがあります。
それが、HUAWEI WATCH GT3シリーズです。
HUAWEI WATCH GT3シリーズには、「HUAWEI WATCH GT3」、「HUAWEI WATCH GT3 Pro」、「HUAWEI WATCH GT3 SE」の3種類があります。
今回は、その中から、2022年11月18日に発売された「HUAWEI WATCH GT3 SE」をレビューしていきたいと思います。
本記事はメーカー様より商品を提供していただき、記事を作成しています。
HUAWEI WATCH GT3 SEの仕様
サイズ | 縦46.4 mm × 横46.4 mm × 厚さ11 mm |
手首サイズ | 140 – 210 mm |
質量 | 約35.6 g(ベルトを含まず) |
ディスプレイ | 1.43 インチAMOLEDタッチスクリーン |
充電端子 | ワイヤレス充電対応 |
充電器の電圧と電流要件 | 5V, 2A |
バッテリー持続時間 | 通常使用で14日間 ヘビーユースで約7日間 |
対応OS | Android 6.0以上 / iOS 9.0以上 |
防水 | 5 ATM |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 磁気センサー 光学式心拍センサー 気圧センサー |
通信規格 | Bluetooth対応 GPS内蔵(GPS + GLONASS + Galileo + BeiDou + QZSS) |
動作環境 | 温度: -20 ℃ ~ +45 ℃ 湿度:5% ~ 95%(結露無しの場合) |
付属品 | 本体 ×1 無線充電クレードル付きUSBケーブル ×1 クイックスタートガイド ×1 保証とアフターサービスのご案内 × 1 |
HUAWEI WATCH GT3シリーズについて
HUAWEIが日本で展開しているスマートウォッチは主に「HUAWEI GTシリーズ」、「HUAWEI FITシリーズ」、「HUAWEI Bandシリーズ」の3種類になります。
最上位グレードが、「HUAWEI GTシリーズ」、中間グレードが「HUAWEI FITシリーズ」、エントリーグレードに「HUAWEI Bandシリーズ」という位置づけとなります。
「HUAWEI GTシリーズ」の最新世代は現在、3世代目の「HUAWEI WATCH GT3シリーズ」となっています。
そして、「HUAWEI WATCH GT3シリーズ」の中にも、「HUAWEI WATCH GT3」、「HUAWEI WATCH GT3 Pro」、「HUAWEI WATCH GT3 SE」の3種類があります。主な違いについてまとめたのが以下の比較表になります。
HUAWEI WATCH GT3 SE | HUAWEI WATCH GT3(46mm) | HUAWEI WATCH GT3 Pro(46mm) | |
サイズ | 縦46.4 mm × 横46.4 mm × 厚さ11 mm | 縦45.9 mm x 横45.9 mm x 厚さ11 mm | 縦46.6 mm × 横46.6 mm × 厚さ10.9 mm |
質量 | 約35.6g(バンドを含まず) | 約42.6g(バンド含まず) | 約54g(バンド含まず) |
ディスプレイ | 1.43インチAMOLEDタッチスクリーン | 1.43インチAMOLEDタッチスクリーン | 1.43インチAMOLEDタッチスクリーン |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 磁気センサー 光学式心拍センサー 気圧センサー | 加速度センサー ジャイロセンサ 磁気センサー 光学式心拍センサー 気圧センサー 温度センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 磁気センサー 光学式心拍センサー 気圧センサー 温度センサー |
防水 | 5ATM | 5ATM | IP68, 5ATM, 潜水 |
バッテリー持続時間 | 通常使用で約14日間 | 通常使用で約14日間 | 通常使用で約14日間 |
参考価格 | 27,280円 | 31,680円 | 43,780円 |
この比較表からわかる通り、HUAWEI WATCH GT3 SEは、HUAWEI WATCH GT3、HUAWEI WATCH GT3 Proから機能や質感を抑えて、価格を下げたモデルといえます。
その代わり、質量は約35.6gと一番軽く、よりビジネスシーンやアウトドアシーンといった普段使いに適しています。
HUAWEI WATCH GT3 SEの開封・付属品をチェック
HUAWEI WATCH GT3 SEのパッケージです。
付属品は以下の通りです。残念ながら充電アダプタは付属しないので自分で用意する必要があります。
- 本体 ×1
- 無線充電クレードル付きUSBケーブル ×1
- クイックスタートガイド ×1
- 保証とアフターサービスのご案内 × 1
HUAWEI WATCH GT3 SEの外観
1.43インチAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載をしています。解像度は466×466なので、スマートウォッチとしてはかなりの高解像度です。ディスプレイの周りには秒数が表記された固定ベゼルが配置されており、スポーティーな印象を与えてくれます。
側面にはリューズとボタンがそれぞれ1つずつ配置されています。リューズを押すと、画面点灯、主要なアプリ一覧が表示されます。なお、リューズは回転させても何も反応なかったので、スクロールには対応していないようでした。ボタンには任意の機能を割り当てられます。
バンドはゴム製です。上位モデルと比べると高級感を感じませんが、実用性重視ということであれば、あまり気になりません。
バンドはバネ棒をずらすだけで外せるので、バンド交換は楽です。
Qi充電に対応しているので、ワイヤレス充電が可能です。マグネットが内蔵されているので、付属の充電器であれば、ピタッと吸い付きます。もちろん、Qi充電に対応しているサードパーティー製の充電器でも充電が可能です。
ちなみにバッテリーは実利用を想定した使い方で、最大14日間持ちます。
重量はバンド込みで約52g、バンド抜きで約36gでした。普段使いや運動でも違和感なく使用できたので、十分許容できる重量だと思います。
HUAWEI WATCH GT3 SEの機能
HUAWEI WATCH GT3 SEは非常に多機能です。そのため、ここではすべて紹介しきれませんが、代表的な機能だけ厳選して紹介したいと思います。
なお、HUAWEI WATCH GT3 SE単体でも使用できますが、スマホアプリの「HUAWEI ヘルスケア」との連携をおすすめします。
より多くの機能が使えるようになりますし、各種データの詳細をスマホ画面で見れるようになります。
時計機能
腕時計としてみるとかなり大型です。その分、視認性は良いです。重量自体も軽いのもあって、着け心地も悪くありません。ちなみに画面の常時表示に対応しています。
もちろん時計盤も変更が可能です。時計盤はデフォルトで何種類かありますが、HUAWEI Watch Face Storeから課金して別の時計盤を入手することも可能です。
ワークアウトモード
身体を動かしたいときに、ワークアウトモードを起動させれば、ワークアウトに応じて、様々なデータを記録できます。
対応するワークアウトは、以下の通りです。
- 屋外ランニング
- 屋内ランニング
- 屋外ウォーキング
- 屋外サイクリング
- 屋内サイクリング
- プール・水泳
- オープンウォータースイム
- 縄跳び
- 登山
- ハイキング
- トレイルラン
- スキー
- スノーボード
- クロスカントリースキー
- トライアスロン
- エリプティカル
- ローイング
- 自由トレーニング
ワークアウトモードの屋外ランニングを選び、実際にランニングしてみました。消費カロリーや平均速度など、詳細なデータを取得できます。
また、GPS、BeiDou、GLONASS、Galileo、QZSSという5つの衛星測位システムにシングルバンドで対応しているので、正確にルートを記録できます。
また、元のルートに戻らせるように誘導してくれるルートバック機能もあります。登山などで道が迷った際に重宝しそうです。
心拍数モニタリング
心拍数上昇の警告、心拍数低下の警告といった、10分間設定された数値を超えたり、下回ったりすると警告してくれる機能もあります。
血中酸素レベル測定
血中酸素をモニタリングできます。設定した数値を下回ると、警告してくれる機能もあります。
Healthy Living
Healthy Livingは、水分補給、体重測定、運動量などの日々の生活習慣の目標や薬の服用などのリマインダーを設定できる機能です。
ストレスモニタリング
ストレスレベルをモニタリングできます。ストレスレベルが高くなりすぎると、呼吸エクササイズ使用推奨の通知が届きます。
睡眠モニタリング
睡眠の質をモニタリングできます。HUAWEI WATCH GT3 SEを装着したまま睡眠すると、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、昼寝のいずれかを検出します。
睡眠の質を判定してくれます。より良い眠りを実現するためのアドバイスが提供されます。また、アプリのアップデートによって、いびきや寝言のモニタリングが可能になりました。
呼吸エクササイズ
音楽再生機能
スピーカーが内蔵されているので、イヤホンなしで音楽を聴くことができます。曲を追加して、自分だけのプレイリストを作成できます。ワークアウト中にお気に入りの曲を再生できます。
天気の確認
気圧計
気圧を確認できます。設定した速度以上で気圧が低下した時に、悪天候の警告を受信できます。
コンパス
コンパスを表示できます。方角が分かるので、登山などで重宝しそうです。
ストップウォッチ
タイマー
タイマーが使用できます。タイマーは1分、3分、5分、10分、15分、30分、1時間、2時間、カスタムと幅広く設定できます。
アラーム
水分排出
HUAWEI WATCH GT3 SEは、5ATM相当50m防水に準拠しています。そのため、ある程度水に浸かることを想定して作られているので、水分排出機能が搭載されています。
5ATM相当50m防水は「プール」や「海の浅瀬での活動」等を想定している防水規格です。「ホットシャワー」、「温泉」、「サウナ(スチームルーム)」、「プラットフォームダイブ」、「高圧洗浄、高水圧、高温、高湿度、急流水を伴う作業」等には対応していなので注意です。
懐中電灯
暗いところで使用してみました。スマホの懐中電灯機能より光量は弱いですが、十分使用に耐えうる印象です。
スマートフォン探索
スマートフォン探索を使うと、連携したスマートフォンからアラームを鳴らすことができます。
Bluetooth音声通話
Bluetooth音声通話に対応しているので、電話の応答や拒否などをHUAWEI WATCH GT3 SE上で行えます。
スマートフォンをカバンの中にいれていて、すぐに対応できない場合があっても、この機能を使えば瞬時に対応可能になります。
クイック返信
SMSやアプリのメッセージをHUAWEI WATCH GT 3 SEから閲覧できます。また、それに対して、登録されているテキストや絵文字で返信できます。
HUAWEI WATCH GT 3 SEの良かったところ、悪かったところ
メリット | デメリット |
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GT3シリーズの中で最安 比較的軽量 デザインが派手ではないので、ビジネスシーンでも使用可能 バッテリーは通常使用で最高14日持つので、電池持ちは比較的優秀 常時表示に対応 ワークアウトモードで日々の運動を詳細に分析可能 5つの衛星測位システムでルートを記録 ルードバック機能で元来た道に戻れるように誘導 Qiに対応しているので、ワイヤレス充電が可能 心拍数、血中酸素測定など、健康管理機能が豊富 ディスプレイが大型なので非常に見やすい 5ATM相当50m防水に対応 | GT3シリーズの他のモデルに比べると若干チープ感がある 電子決済には非対応 ライトな使い方だと機能を持て余す |
まとめ
HUAWEI WATCH GT 3 SEは、HUAWEI WATCH GT 3シリーズの中で最廉価モデルに位置しますが、他の2機種に比べて、機能性はほとんど見劣りしません。
さらに価格も安く、おまけに軽量です。運動や仕事などの普段使いということを考えれば、HUAWEI WATCH GT 3シリーズの中で最も適したモデルといえます。