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AKG Lyra-Y3をレビュー!インテリアにもなる奇抜なデザインのマイク

AKGはオーストリアにある音響メーカーで、ヘッドホン、マイクなど様々な音響機器を世に送り出しており、根強いファンがいるメーカーです。

そんなAKGよりコンデンサマイクとしては奇抜なデザインのAKG Lyra-Y3が販売されるというニュースを聞きました。今回、Lyra-Y3を購入したのでレビューしたいと思います。

テレワークなどでマイク需要の多い昨今。マイク選びに悩んでる方も多いと思います。自分も滅茶苦茶悩みました。

目次

AKG Lyra-Y3とは

AKG Lyra-Y3は音響機器メーカーのAKGから2020年1月に販売開始された、USB型のコンデンサマイクです。下記のような特徴を備えています。

  • マイクロホンカプセルは世界中のエンジニアやミュージシャンを魅了し続けるAKG製で、原音の煌びやかさや迫力をそのまま収音可能です。
  • ノイズ対策も万全で、カプセルの過負荷を防いでポップノイズを低減する独自の機構や、振動の影響によるノイズを抑える高性能なショックマウントを備えています。
  • デジタル変換には、24bit/192kHzの4K互換「Ultra HD」で動作する最新鋭のADコンバーターを搭載。CDを超えるハイレゾ音質を実現しました。

引用:https://proaudiosales.hibino.co.jp/akg/4573.html

比較的安価で、しかもUSBにつなぐだけ、そして細かな設定もいらないので、どららというと初心者向けのマイクとなっています。

なお末尾のY3はヒビノ株式会社が提供している商品だけに付与されるもので、保証が3年になるモデルです。

AKG Lyra-Y3の仕様

形式コンデンサー型
指向特性フロント/フロント&バック/タイトステレオ/ワイドステレオ
周波数特性20Hz~20kHz
最大音圧レベル129dB SPL(THD 0.5%)
AD変換24bit/192kHz
出力端子USB Type C
ヘッドホン
出力端子
端子ステレオミニフォーン
インピーダンス16Ω
出力43mW
電源USB電源(DC5V)
寸法(W×H×D)110×250×123mm
質量920g(含スタンド)
付属品USB type C → Aケーブル(約2m)、3/8→5/8インチ変換ねじ

AKG Lyra-Y3の開封

AKG Lyra-Y3の箱
それではAKG Lyra-Y3を開封していきます。まず箱です。箱からしてかなり巨大です。

AKG Lyra-Y3の説明書
説明書です。残念ながらすべて英語で書かれていました。

AKG Lyra-Y3の保証書保証書です。

AKG Lyra-Y3の安全に使うための指示書
製品を安全に使用するための指示書です。

Abeleton Live 10 Lite
音響ソフトのAbeleton Live 10 Liteのシリアルコードです。

USBケーブル
USB type C→Aケーブルです。USB type CはLyra本体に、USB Type-AはPC本体につなぎます。

変換ネジ
3/8 → 5/8変換ネジです。マイクアームにとりつけるときに使います。

AKG Lyra-Y3本体本体です。すでに組み立て済みでした。

外観チェック

AKG Lyra-Y3の正面AKG Lyra-Y3の正面にはヘッドホンボリューム調整のつまみ、MUTEボタン、現在の収音モードが分かる、LEDがあります。

USB type Cの差し込み口とヘッドホンジャックマイクの底にはUSB type Cの差し込み口とヘッドホンジャックがあります。

機能について

収音モード切替

Adaptive Capsule Array
AKG Lyra-Y3のマイクの中には4つのマイクロホンカプセルが入っています。それらを制御することで収音モードを切り替えることが出来る「Adaptive Capsule Array」技術が搭載されています。

MICROPHONE PATTERN収音モードの切り替えは背面の「MICROPHONE PATTERN」のつまみを回すだけです。

つまみを回すごとに「FRONT」、「FRONT & BACK」、「TIGHT STEREO」、「WIDE STEREO」のモードを切り替えることが出来ます。

現在設定されている収音モードはLEDで表示されます。

各モードの詳細は下記にまとめます。

FRONT前面の音のみを拾い、背面や側面の音は拾いません。ボーカルやアナウンスの収音に最適です。
FRONT & BACK全ての面から均一に音を拾います。対談、デュエットの収音に最適です。
TIGHT STEREO前面の音をタイトなステレオで拾い、背面の音は拾いません。動きのあるパフォーマーの音声や楽器の収音に最適です。
WIDE STEREO前面をフロント・ステレオ、背面をリア・ステレオとして、ワイドなステレオで音を拾います。ライブレコーディングに最適です。

テレワークのweb会議など、一般的な用途が目的であれば、「FRONT」を選ぶのが無難だと思います。

ゲイン調整

ゲイン調整背面のつまみを回してゲイン調整できます。マイクボリュームを上げ下げすることで出来るので、適切なボリュームになるように調整します。

MUTE

MUTE
正面にはMUTEボタンがあります。MUTEを押せばマイクの音が一時的にゼロになるので、web会議中などで、席を一時的に外すときに使うと効果的です。

ヘッドホンボリューム調整

ヘッドホンボリューム調整正面にヘッドホンボリューム調整できるつまみがあります。ヘッドホンをつなげば、自分の声が遅延なしで聞けるのでマイクチェックも容易です。

またヘッドホンアンプの機能もあるので、PCの音量ボリュームの調整も行えます。

音質について

AKG Lyra-Y3と、GAME ZEROのマイクの音質を比較してみました。Lyra-Y3のマイク音質の第一印象は素直に聞き取りやすい音に仕上がってるという印象を持ちました。

GAME ZEROのマイクで感じられたこもりが改善されただけでなく、サーというホワイトノイズも軽減されたと思います。

良かったところ

デザイン性が優れている

デザイン性が優れているAKG Lyra-Y3のデザインはAKG色が強めで、マイクとしてはかなり独特なデザインをしています。インテリアとして机の上に置いても違和感がないです。

セッティングが楽

セッティングが楽USBでLyra-Y3とパソコンをつなぐだけでセッティングが完了します。自動的にパソコン側がLyra-Y3を認識してくれます。あとは何も設定は必要ないです。

ライバル製品よりスペックが高い

Blue yeti、Quad castといった同価格帯のライバル機種よりもサンプリングレートが高いです。Lyra-Y3のサンプリングレートは24bit/192kHzです。

一方、Blue yeti、Quad castは、16bit/48kHzです。もちろんサンプリングレートが高い=音質が高いと、単純に結びつきません。

ですが、単純にスペックだけを比較するとLyra-Y3の方が優秀といえます。

ヘッドホンアンプがついている

ヘッドホンアンプがついているLyra-Y3にはヘッドホンアンプ機能も搭載されています。ヘッドホンを繋いで音を確認したところ、普通に良い音が出ていました。

ただし、対応しているインピーダンスが16Ωまでです。高インピーダンスのヘッドホンだと音量がとれない可能性があります。

android、iphone、ps4にも対応

Lyra-Y3はandroid、iphone、ps4にもつなげることが出来ます。android、iphoneの対応状況について、下記にまとめます。

システム要件別途必要なもの
androidAndroid 9以降(OTG互換デバイス付き)OTGケーブル(USB Type C to USB Type A)
iphoneiOS 10以降Apple純正品「Lightning-USB3カメラアダプタ」

PS4に対応
また、公式にPS4に対応してるという記載はありませんが、試しに接続したところ、対応していることを確認しました。

AKG Lyra Y3はps4に認識
ps4のオーディオ機器の設定を確認したところ、Lyra-Y3はきちんと認識されていました。

悪かったところ

プラスチック感丸出しで少し安っぽい

プラスチック感丸出しで少し安っぽい
AKG Lyra-Y3の材質はほぼプラスチック製なのでかなり安っぽいです。万が一落としたらすぐにプラスチックの部分が割れそうで怖いです。

デカい、そして重い

デカい、そして重い本体はかなり大きいです。500mlのペットボトルと並べて比較してみました。Lyra-Y3の大きさが伝わると思います。

机が小さいと置き場所に困るかもしれません。また重量も900g近くありますので、持ち運びにも苦労すると思います。

環境音を拾ってしまう

収音モードをフロントに設定しても外部の音をかなり拾ってしまいます。マイクゲインを調整してやれば少しは改善しますが、調整がちょっと面倒です。

まとめ

AKG Lyra-Y3は高音質で収録できますし、接続や操作も楽なので音響機器初心者の自分にも難なく扱えます。

マイクで何を買ったらいいのか分からないという初心者の方にも、このAKG Lyra-Y3は間違いなくおススメできます。

動画はこちら↓。

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