トラックボールマウスは使い込んでいくと、だんだん滑りが悪くなっていきます。滑りが悪くなると、マウス操作が鈍くなり、思うように操作できなくなります。
トラックボールマウスの滑りを良くする方法として最適なのが掃除とつや出し剤を使ったやり方です。今回はトラックボールの滑りを良くする方法を紹介します。
トラックボールは普通のマウスと違い、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
トラックボールマウスは使い込んでいくと滑りが悪くなる
上の図は一般的なトラックボールマウスの構造を図式化したものです。トラックボールマウスには、支持球と呼ばれる小さな玉が3か所ほど埋め込まれています。
その支持球の上に操作球が重なり、操作球がスムーズに回るようになります。それをセンサーが読み取り、マウスカーソルが動くという仕組みです。
ただ、トラックボールマウスは長期間使い込んでいくと、操作球をはめ込む箇所に汚れやほこりがたまっていきます。それによって、操作球、支持球ともに汚れやほこりが付き、最終的に操作球がスムーズに回らなくなります。
操作球がスムーズに回らないということは、マウスカーソルも思うように動かなくなることを意味します。
また、操作球には購入当初からなんらかの潤滑剤が塗り込まれています。しかし、この潤滑剤もトラックボールマウスを使い込んでいくうちにどんどんなくなっていき、滑りを悪くする原因になります。
さらに後述しますが、操作球を掃除する際、無水エタノールとティッシュで操作球を入念に磨くので、その際、操作球の油分を完全に取り除いてしまいます。操作球の滑りを完全に復活させるには、潤滑剤を再び塗る必要があります。
用意するもの
SUPER クレポリメイト
潤滑剤としてここでは「SUPER クレポリメイト」をおススメします。この商品、本来は車のダッシュボードなどのつや出しに使われるものです。そのため、商品自体はカー用品店によく置いてあります。
前述した通り、SUPER クレポリメイトはつや出し剤ですが、潤滑剤の代わりにもなります。高純度高分子ポリマー、UV吸収剤、帯電防止剤の3つの成分が入っています。
それによって、保護が長期間保ち、さらにほこりを寄せ付けません。おまけに無香料、べたつきもあまりありません。まさに操作球の滑りを復活させる潤滑剤の代わりとしてうってつけの商品です。
無水エタノール
「無水エタノール」は揮発性が高く、水分をほとんど含まないので精密機器の掃除に最適です。
綿棒
細かいところを掃除するので「綿棒」があれば便利です。
クリーニングクロス
クリーニングクロスは操作球を拭くときに使います。おススメはサンワサプライの「超極細繊維ハイテククロス」です。操作球についた油膜のふき取りに最適です。洗濯すれば繰り返し使えます。
エアダスター
「エアダスター」は操作球をはめ込む箇所にたまっているほこりを吹き飛ばす際に使います。
操作球の入ってた穴を掃除
ここから実際にトラックボールマウスの掃除を行っていきます。実際に掃除をするトラックボールマウスは、以前記事にしたエレコムのHUGEです。
購入してから半年位経ちますが一度も掃除をしていません。そのため、操作球がスムーズに動きません。
トラックボールマウスの掃除を行うまえに、電源をオフにします。自分は念のため電池も抜きました。
トラックボールマウスの種類にもよりますが、HUGEの場合、裏側に穴が開いているのでそこに指を押し込んで操作球を取り出します。
操作球を取り出しました。
綿棒に無水エタノールを含ませ、操作球の入っていた穴の汚れやほこりを落としていきます。支持球にあまり強い力を入れると傷がついたりするので、少し力を落として掃除します。
最後の仕上げにエアダスターでほこりを吹き飛ばします。
掃除完了です。掃除前と比べ、見違える位綺麗になりました。
無水エタノール、SUPER クレポリメイトで操作球を磨く
続いて操作球の掃除です。写真では一見綺麗に見えますが、手垢などの汚れがかなり付着しています。
無水エタノールを含ませたクリーニングクロスで、操作球を掃除します。
SUPER クレポリメイトを含ませたクリーニングクロスで、操作球を磨きます。
念のため、支持球もSUPER クレポリメイトを含ませた綿棒で磨きました。
全て元通りにし、正常に動くか操作チェックをします。掃除する前と比べて、見違えるように操作球がスムーズに動きました。最初は滑りすぎて違和感があるくらいですが、時間の経過とともに徐々に馴染んでくると思います。
まとめ
今回の掃除でトラックボールマウスの操作は、見違えるように良くなりました。トラックボールマウスの滑りに違和感を感じたら、今回記事で紹介した掃除方法を試してみてください。